ビットコイン(BTC)は、2025年8月に米ドル建て約12.4万ドル/円建て約1,822万円の過去最高値を記録した後も高値圏で推移しており、2026年1月時点でも価格水準そのものは比較的高い状態が続いています。一方で、ETFを通じた資金流入や半減期後の需給構造といった中長期の材料と、金融政策や物価指標を巡る短期的な不透明感が同時に存在しています。
そのため現在のビットコイン相場は、「いつ買うか」よりも「どの時間軸で保有するか」によって評価が分かれやすい局面だと言えます。本記事では、2026年1月時点の状況を踏まえ、「今買うべきか」「買い時はいつなのか」を判断するための軸を整理します。
※現在の価格を確認したい方はこちら:ビットコイン(BTC)リアルタイムチャート
目次
ビットコイン(BTC)は今買うべき(買い時)か?

引用:CoinGecko
2026年1月時点で見ると、ビットコインは「誰にとっても今が買い時」と言える状況ではありません。価格水準は依然として高く、短期的には調整や値動きの荒さが意識されやすい局面にあります。
一方で、ETFを通じた継続的な資金流入や、半減期後の供給制約といった中長期の構造は大きく崩れておらず、「数年単位での保有」を前提とする場合は、依然として検討余地のある局面だと考えられます。
つまり、2026年初時点のビットコインは、短期売買の観点では慎重さが求められる一方で、長期視点では買い時を分散して探る局面にあります。次章では、この判断に影響を与える具体的な要因を整理していきます。
ビットコイン(BTC)を今買うべきかを左右する重要な出来事

ビットコインの値動きは、投資家の思惑だけでなく、市場や制度の変化にも左右されます。ここでは、今後の判断に影響をもたらす可能性がある主な出来事を取り上げ、相場に与える影響を順に確認しましょう。
ETF(上場投資信託)市場の拡大
2024年に米国でビットコイン現物ETFが承認されて以降、資金流入は着実に増え、市場を下支えする役割を果たしてきました。さらに2025年9月には、ビットコインとイーサリアムを組み合わせた複数資産ETPが承認され、続けてアルトコインを対象としたETFも登場しています。こうした承認ラッシュは、暗号資産全体が資産運用の選択肢として広がっていることを示しており、今後の成長を後押しする要因となっています。
ETFの存在は、ビットコインを「一部の投機対象」から「一般的な投資商品」へと位置づけを変える力を持っています。新しいETFが次々と誕生することで、資金の流れが定常的に生まれ、市場に安定感を与える可能性があります。今後も承認動向や資金フローがどのように推移するかは、ビットコインの将来を考えるうえで欠かせないポイントです。
暗号資産を取り巻く法規制の明確化
ビットコインをはじめとする暗号資産の取引は、これまで「規制が不透明で分かりにくい」という不安を抱える人も少なくありませんでした。しかし近年は、各国でルール作りが進み、制度面での整備が一歩ずつ進展しています。特に米国・欧州・日本の動きは、市場参加者に大きな安心感を与えるものとなりました。
米国では、2025年に発足したトランプ政権の下で規制方針が見直され、ETF承認を契機に暗号資産を資本市場の一部として取り込む流れが加速しています。欧州では2024年に「MiCA(暗号資産市場規制法)」が施行され、域内で統一的なルールが適用されるようになりました。日本でも2024年度の税制改正により、企業が長期保有する暗号資産については期末の時価評価課税(含み益への課税)が対象外となり、会計処理の負担が軽減されています。
こうした法整備は、個人投資家にとって安心感を高めるだけでなく、参入をためらっていた大規模な機関投資家にとっても市場参加のハードルを下げることにつながります。規制の枠組みが明確になることで、リスク管理やコンプライアンスを重視する金融機関にとって投資判断がしやすくなり、市場に安定した資金流入を呼び込む基盤が整いつつあるのです。
暗号資産を取り巻く法規制は、投資の制限ではなく「市場の信頼性を高める仕組み」として機能し始めています。この流れは、今後のビットコインを中長期で支える重要な要素となるでしょう。
半減期後の価格上昇サイクルへの期待
ビットコインには約4年ごとに「半減期」が訪れる仕組みがあります。これはマイニング報酬が半分に減るイベントで、直近では2024年4月に4回目の半減期が実施されました。新規供給が減ることで市場の売り圧力は弱まり、マイナーが市場に売却できるビットコインの量が少なくなります。つまり、売りに出されるコインの数が減る一方で、需要が一定以上に保たれれば、価格は上がりやすくなるのです。
過去の統計を見ると、半減期を経たあと12〜18か月ほどで価格がピークを迎える傾向がありました。2016年、2020年の半減期でもその後に大きな上昇局面が生まれたことが確認されています。今回の半減期から数えると、2025年後半はちょうどその期間にあたるため、市場では同様の展開を期待する声が強まっています。
もちろん、必ずしも過去と同じ動きをするとは限りません。ただ、こうした「半減期後に価格が上がりやすい」という経験則(アノマリー)が投資家心理に影響を与え、強気の見方を支えているのは事実です。ETFの拡大や規制整備と重なった今回のサイクルは、例年以上に注目を集めました。
米連邦準備制度(FRB)の金融緩和
ビットコインの値動きは、暗号資産市場の要因だけでなく、世界の金融政策、特に米国のFRB(米連邦準備制度)のスタンスに強く影響されます。一般的に、金利が下がると法定通貨の価値が相対的に下がるため、資金は価値の目減りを防ぎやすい資産に向かう傾向があります。その代表例が金(ゴールド)であり、近年では希少性を持つビットコインも同じ性格を持つ資産として資金が流れ込みやすいと考えられています。
2022年からの急速な利上げ局面では暗号資産市場は逆風を受けましたが、インフレ率の鈍化を背景に2024年以降は利上げ停止や利下げの可能性が意識され、市場には再び緩和的な見方が広がりました。その期待感だけでビットコインが大きく買われる場面も見られています。
ただし、緩和が続けばインフレが再燃するリスクもあり、その場合は再び利上げが行われる可能性も否定できません。つまり、FRBの金融政策はビットコイン相場にとって「追い風」とも「逆風」ともなり得る存在です。金利の方向性を注視することが、今後の投資判断において欠かせない視点だと言えるでしょう。
信託銀行による暗号資産カストディサービスの拡大
暗号資産を保有するうえで、投資家が最も気にするのは「安全に預けられる場所があるかどうか」です。これまでビットコインを含む暗号資産は、自己管理の難しさやハッキングリスクへの懸念から、特に大規模な機関投資家にとって参入の壁となっていました。
しかし近年、その状況が変わりつつあります。信託銀行や大手金融機関によるカストディ(保管)サービスの拡大が進み、機関投資家が安心して資産を預けられる環境が整ってきました。直近では、エックスアールピー(XRP)を管理する米リップル社(旧OpenCoin)がスペインの大手銀行BBVAとの提携を拡大し、同社のカストディ技術を用いて個人顧客向けにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の保管を提供すると発表しています。
背景には、規制に準拠した安全な仕組みづくりがあります。EUでMiCA(暗号資産市場規制法)が施行されたことも追い風となり、BBVAのほかドイツ銀行やスタンダードチャータードなど欧州の大手金融機関も参入を進めています。
このように、規制下で提供されるカストディサービスの拡大は、機関投資家が安心して参入できる環境を整え、市場の信頼性を高める基盤となっています。
ビットコイン(BTC)を今買うべきか判断する際の注意点

ここまで見てきたように、ETFの拡大や規制整備、半減期など、ビットコインを後押しする材料は少なくありません。しかし、投資を検討する際には注意しておきたい点もあります。その代表的なポイントを確認していきましょう。
米国の生産者物価指数(PPI)が高止まりしている
2026年1月時点では、米国のインフレ指標はピークアウトしたとの見方がある一方で、生産者物価指数(PPI)など一部指標では鈍化のペースが不透明な状況が続いています。市場では利下げ期待と警戒感が交錯しており、金融政策の方向性次第でビットコインの短期的な値動きが大きくなる可能性があります。
もし物価上昇圧力が再び強まれば、FRBは金融引き締めに舵を切る可能性があり、その場合はビットコインにとって逆風となり得ます。過去にも利上げ局面では資金がドルや債券に戻り、ビットコインを含むリスク資産が売られる場面が見られました。
つまり、PPIの動向は金利政策の方向性を占う上で重要な指標であり、投資を検討する際には見落とせないポイントといえるでしょう。
CBDC(中央銀行デジタル通貨)の台頭に伴う法規制
各国で開発が進むCBDC(中央銀行デジタル通貨)は、法定通貨をデジタル化する取り組みとして注目を集めています。政府にとっては決済の効率化やマネーロンダリング対策などの利点があり、導入を検討する国は年々増えています。
しかしその一方で、CBDCの普及はビットコインのような民間の暗号資産に不利な規制を招く可能性があります。たとえば「厳しい税制の適用」や「利用の制限」といった措置が導入されれば、投資家や利用者が暗号資産を使いにくくなり、市場の拡大を妨げる要因となり得ます。
現時点で各国の方針はさまざまですが、CBDCの導入と並行して民間の暗号資産にどのような規制が課されるかは、今後の相場に影響を与える重要なテーマです。投資を検討する際には、こうした政策の動きを注視する必要があるでしょう。
価格が好材料の影響を織り込み済みの可能性がある
ビットコインの相場は、ETF承認や過去最高値の更新といった大きなニュースで強く反応してきました。しかし、市場は常に「先を読む」性質があるため、プラス材料が発表された時点ではすでに価格に織り込まれているケースも少なくありません。
実際、好材料の直後に一時的な上昇を見せても、その後に利益確定の売りが入り、価格が反落する場面は過去にも繰り返し見られました。つまり、表面的には追い風が続いているように見えても、必ずしもそのまま上昇が続くとは限りません。たとえば、2024年1月の米現物ETF承認時も、一時上昇後に調整する場面がありました。
このような環境では、価格水準そのものを予測するよりも、購入タイミングを一度に決めず、複数回に分けて検討する姿勢が重要です。短期の値動きに左右されにくい投資判断が、結果としてリスク管理につながります。
ビットコイン(BTC)を今購入する方法
Coincheckでは、最短即日でビットコインの取引を始められます。