ビットコインキャッシュ(BCH)の取引や保管に便利なアプリやウォレット

ビットコインキャシュは、2017年8月にビットコインからハードフォーク(分岐)して誕生した通貨です。

ビットコインの問題を解決することを目指して誕生したビットコインキャッシュは、誕生当初から注目を集めています。そのため、これから暗号資産取引を始めたい人のなかには、ビットコインではなくビットコインキャッシュを購入したいと考えている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、ビットコインキャッシュの取引や保管を行う際に、持っていると便利なスマホアプリやウォレットなどについてご紹介します。

ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)の取引をするならコインチェックアプリ

ビットコインキャッシュを簡単に売買するなら、Coincheckが提供するコインチェックアプリが便利です。Coincheckは、日本で有数のユーザー数を誇る、金融庁登録済の暗号資産(仮想通貨)の取引所です。

Coincheckは、ビットコインやビットコインキャッシュを含む26種類以上の暗号資産取引に対応しています。アプリのデザインはシンプルで、初心者でも直感的に操作しやすく、使い勝手が良いことに定評があります。

ただし、コインチェックアプリの全ての機能を利用するには、まずはCoincheckに口座を開設することが必要です。メールアドレスでアカウント登録を完了させたのちに、SMS認証や本人確認書類の画像の提出などを行い、後日自宅に届くハガキを受け取ると、口座開設が完了します。

その後、Coincheckに銀行振込などで日本円を入金すれば、ビットコインキャッシュの取引の準備が整います。

詳しくはこちら:【動画付き】3分でわかるビットコインキャッシュ(BCH)の買い方

ハッキングのリスクを避けるためにウォレットを利用しよう

ペーパーウォレット

銀行口座にお金を預けるように、暗号資産を保管するにもウォレットと呼ばれる口座で管理する必要があります。暗号資産の取引所にお金を預けることと、ウォレットに保管することには、どのような違いがあるのでしょうか。

暗号資産の取引所とは、暗号資産を取引したい人が円やドルなどの法定通貨で暗号資産を売買したり、暗号資産同士の交換をしたりする場所です。一方のウォレットとは、暗号資産を保管する場所のことをいいます。

暗号資産を保管するだけでなく、金庫でもあるウォレットからほかのウォレットへ送金することもできます。ウォレットにはいくつかの種類があり、例えば「ウェブウォレット」「ソフトウェアウォレット」「ハードウェアウォレット」などがあります。

ウェブウォレット

ウォレットのなかでも、もっとも手軽で身近なのはウェブウォレットでしょう。

暗号資産の取引所のウォレットもウェブウォレットの一種です。オンラインのウェブウォレットは常時インターネットとつながっているため、接続回線さえあればどんなデバイスからでも利用できるのが特徴です。

パソコンやスマートフォンが壊れても、ほかのデバイスがあれば自分のウォレットにアクセスできるうえに、通貨の出し入れも問題なく行えます。他方、万が一アカウントがハッキングなどに遭ってしまうと、暗号資産が流出してしまう危険性はあります。

そのため、暗号資産の取引所に口座を開設したら、必ず2段階認証設定を行うなど、自分でできるセキュリティ対策を施しましょう。

ソフトウェアウォレット

ソフトウェアウォレットは、自分のパソコンなどにソフトウェアをインストールして暗号資産を管理します。

無料で始められること、インストールさえすればすぐに使えることがメリットです。オンラインのウェブウォレットとは異なり、リスク管理を他人に委ねるものではないため、自分でリスクをコントロールできる安心感もあります。

ただし、パソコンが壊れたりウイルスに感染したり、ハッキング攻撃を受けたりするリスクはゼロではありません。

ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットは、オフラインで暗号資産の秘密鍵を保管できる方法です。

USB端末のようなデバイスに、暗号資産にアクセスするための秘密鍵などのデータを保存するためのウォレットです。

パソコンなどに接続している間はオンライン状態になりますが、パソコンから取り外してオフラインにすることで、ハッキングリスクはゼロになります。

ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)のウォレットを選ぶ際のポイント

ウォレットを選ぶポイント

暗号資産の取引所のウォレットに預けることと、自分で用意したウォレットに保管することとは、別の用途や機能を持っているのです。

このことを理解したうえで、ビットコインキャッシュのウォレットを選ぶいくつかのポイントも押さえておきましょう。

例えば、「暗号資産を安全に保管できること」「簡単に送金できること」「残高照会ができること」などが挙げられます。暗号資産を保管するウォレットにとって、特に暗号資産を安全に保管できることは重要なポイントです。

なぜなら、暗号資産に関連した法整備はまだ十分に進んでいるとはいえない状況にあるからです。暗号資産の取引を始めるにあたっては、自分の暗号資産は自分で守るという意識を持つことが大切です。

ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)のウォレットの例

ビットコインキャッシュのウォレット

例えば、ビットコインキャッシュのウェブウォレットのなかでも世界的にも利用されているものとして、Blockchain.info(新名称はBlockchain.com)があります。

自分で秘密鍵の保管ができるタイプのウォレットのため、ウェブウォレットのなかでは、比較的安全性が高いといえるでしょう。無料のウォレットですが、日本語にも対応しているので日本のユーザーにも利用されています。

今のところ暗号資産はビットコイン以外にも、イーサリアム、ビットコインキャッシュに対応しています(2019年3月時点)。

他にも、ビットコインキャッシュの公式サイトには、様々なウォレットが紹介されていますので、そちらから気になったウォレットをダウンロードしてインストールするのも良いでしょう。

例えば、「ビットコインの神」とも称されるロジャー・バー氏がCEOを務める暗号資産情報サイトが開発しているのが、Bitcoin.comというウォレットです。対応しているOSが多いのが特徴となっており、デスクトップ版はWindowsのほかにもMacとLinuxに、モバイル版ではiOSとAndroidの両方に対応しています。

アプリの動作が軽く、日本語や円表記にも対応しているため、使いやすいモバイルウォレットとして日本人にも利用されています。ただし、対応している通貨はビットコインとビットコインキャッシュの2種類だけです(2019年3月時点)。

ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)のハードウェアウォレット

ハードウォレット

ビットコインキャッシュに対応しているハードウェアウォレットには、TREZORやLedger Nano Sなどが存在し、それぞれUSBタイプのハードウェアウォレットです。

2019年2月時点で、Ledger Nano Sはビットコインキャッシュを含む27種類の通貨に対応しています。Ledger Nano Sのメリットは、暗号化された秘密鍵を、オフライン環境に保存できることです。

秘密鍵のデータをオンライン上に保管するタイプのウォレットは、ハッカーなどの第三者によって情報が盗み取られてしまうリスクがありますが、Leger Nano Sにはそのようなリスクがありません。

また、Ledger Nano Sの場合は、仮に本体をなくしてしまっても、新しいLedger Nano Sに24単語のリカバリーフレーズを入力すれば秘密鍵の復元も可能です。Ledger Nano Sは日本語のサポートが充実しており、初期設定や実際の使用などが日本語でしっかりと説明されているため、自分で設定するのも比較的簡単です。

さらにLedger Nano Sは、独自アプリのLedger Liveだけでなく外部の複数のウォレットとの同期も可能です。外部のウォレットと同期することで、Ledger Liveが対応していない通貨にも対応ができます。

ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)保有額に応じて最適なアプリやウォレットを選ぶ

BCHウォレット

ビットコインキャッシュ(BCH)の取引や保管方法について、いくつかのウォレットやアプリを紹介してきましたが、結局どのウォレットがよいのか迷ってしまうかもしれません。

ウォレットにはそれぞれ特徴があるため、どのような視点で選ぶのかが重要になります。まず、自分のトレードスタイルや暗号資産の保有量に合わせて、ウォレットやアプリを選んでみるのも良いでしょう。

ハッキングリスクと実用性を考えると、複数のウォレットを併用するのがおすすめです。保有額が多く、頻繁に取引しない通貨を多く持っている人の場合は、ハードウェアウォレットにも資産の一部を置いておくのも良いでしょう。

また、長期間保有するつもりであれば、Coincheckの貸暗号資産サービスを利用するのも良いかもしれません。Coincheckの貸暗号資産サービスは、一定期間保有している暗号資産をCoincheckに貸し出すことで、利用料がもらえるサービスです。

貸出期間は14日間・30日間・90日間・365日間から選ぶことができ、貸出期間に応じてもらえる暗号資産の金額が変わりますので、自分のニーズにあった貸出期間を選ぶと良いでしょう。

一方で、現在持っている暗号資産が比較的少額で、頻繁に売買を繰り返す人なら、コインチェックアプリなど、通貨の売買がすぐにできて、通貨の出し入れもしやすいウォレットの方が良いでしょう。

ビットコインキャッシュ(BCH)を安心して取引が行える環境を整えてみよう

ビットコインキャッシュ(BCH)の取引

暗号資産の取引には、ハッキングなどのリスクがつきものです。そのため、適切に資産を管理していくための知識と実践が必要になります。

スマホアプリを利用する場合は、安心して取引を行うために、提供元が明確でセキュリティ対策がしっかりしているものを選ぶのが基本です。

また、長期で保管する人、多額の通貨を保有している人は、貸暗号資産サービスを利用したり、ハードウェアウォレットに分散管理したりすることなども視野に入れて選んでみましょう。