IOSTとは?暗号資産(仮想通貨)としての特徴や今後・将来性を解説

IOST(Internet of Services Token)は、精力的なコミュニティの活動に支えられている今後・将来性に期待がもてる暗号資産(仮想通貨)です。

今回の記事ではIOSTの特徴を解説することに加えて、過去チャートの価格動向から見えてくる価格上昇が期待できるポイントも考察します。

この記事でわかること

結論から言ってしまうと、IOSTの購入にはコインチェックがおすすめです。

理由はこちらから。

IOSTとは?

IOSTはInternet of Services Token(インターネット・オブ・サービス・トークン)の略称です。

クレジットカードが利用されるのと同様のレベルで、ブロックチェーン技術が様々なサービスで活用されることを目指し、2018年1月にシンガポールのIOST財団によって開発されました。

通貨名 アイオーエスティー
通貨単位 IOST
誕生 2018年1月
価格(2022年2月4日時点) 2.99円
時価総額(2022年2月4日時点) 約540億円(127位)
発行上限枚数 900億枚
コンセンサスアルゴリズム PoB(Proof of Beliebability)
ホワイトペーパー IOStoken (IOST)
公式サイト IOST

IOSTの4つの特徴

IOST

IOSTには、主に以下の4つの特徴があります。

  • 送金スピードが速い
  • 独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」
  • スケーラビリティ問題を解決するEDS
  • Dappsの開発プラットフォーム

それぞれ詳しく見ていきましょう。

IOSTの特徴①:送金スピードが速い

IOSTの最大の特徴としては、送金スピードが速いことが挙げられます。

ビットコインなど一部の通貨はトランザクションの処理速度に課題があり、決済や送金などの実用的なサービスにおいては不便なシーンもあるのが現状です。実際、クレジットカードが数秒で決済できるのに対して、ビットコインは決済に数分かかるのが一般的です。

その点、1秒間に約8,000件のトランザクションを処理できるIOSTは、他の通貨と比べて圧倒的に速いスピードで決済や送金をすることが可能です。クレジットカードの処理速度が1秒間に3,000〜4,000件なのを考えると、いかにIOSTの性能が優れているかがお分かりいただけるでしょう。

IOSTの特徴②:独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」

IOSTは、非中央集権性をより担保できる独自の「PoB(Proof of Beliebability)」というコンセンサスアルゴリズムを用いています。

コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーン上で行われる暗号資産の取引の整合性を確認する際のルールのことをいいます。

PoBは、SERVIというネットワークへの貢献度をブロック生成権の一つの基準にしており、この貢献度が高ければ高いほど、ブロック生成権(さらに報酬の高い処理)を行える確率が高くなります。

PoB

「PoB」のこの仕組みは、ビットコインやイーサリアムが採用する「PoW(Proof of Work)」と比べて高い処理能力を持つ要因の一つと言えます。

IOSTの特徴③:スケーラビリティ問題を解決するEDS

IOSTは、「EDS(Efficient Distributed Sharding)」(効率分散型シャーディング)と呼ばれる技術を用いています。

この技術は、トランザクションにかかる時間や手数料を削減することを目的とし、作業を分割、並行することによって、ネットワークの作業速度を飛躍的に向上しました。

シャーディング技術

IOSTが「EDS」を実装した背景には、「スケーラビリティ問題」があります。

「スケーラビリティ問題」とは、取引量が膨大になった時に発生する問題のことで、取引の承認時間が長くなってしまったり、手数料(ガス代)が高騰する弊害が生じてしまいます。

スケーラビリティ問題

IOSTが実装する「EDS」は、この問題を解決するための有効な手段であると言えるでしょう。

さらに、IOSTは他にもサーバーの負担を軽くする工夫をしています。

例えば、IOSTは特定のブロックにマイクロステート・ブロックと呼ばれるチェックポイントを設定し、チェックポイントから最新のブロックだけを保存する仕組みを採用しています。

この仕組みにより、データを保持するノードのストレージを削減することができるため、サーバー側の負荷が軽減し、新たなノードが参加しやすくなっているのです。

IOSTの特徴④:Dappsの開発プラットフォーム

IOSTが、「Dapps(decentralized applications )」(分散型アプリケーション)を開発できるブロックチェーンプラットフォームであることも、大きな特徴の一つです。

従来のアプリケーションでは中央管理者に権限が集中していましたが、Dappsではブロックチェーン技術を採用することで分散管理を行います。

ソースコードは公開されていることに加えて、利用するユーザーも投票ができるなど、非常に開けた環境であるといえます。

Dapps

さらに、IOSTのスマートコントラクトのプログラミング言語がJavaScriptであることも、メリットの1つと言えるでしょう。

JavaScriptは非常にポピュラーな言語であるため。Dapps開発への参入障壁は他の通貨と比べて低くなっています。IOSTのスマートコントラクト活用は、他の通貨に比べて活性化しやすいと言うことができるでしょう。

IOSTの【今後・将来性】が期待できる3つの理由

IOST

IOSTの価格は今後上がるの?

IOSTの購入を検討している人の中には、このような疑問を抱いている方が多いのではないでしょうか。

これまでご紹介した機能以外にもIOSTにはさまざまなメリットがあり、投資家をはじめ多くの人たちから通貨としての将来を期待されています。

IOSTの今後に期待ができる理由としては、主に以下の3つがあります。

  • ①再生エネルギーや医療分野で需要がある
  • ②DeFiに活用できる
  • ③NFTに活用できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①再生エネルギーや医療分野で需要がある

暗号資産は機能や使い道が多いほど需要や知名度が高くなり、価格も上がりやすくなる傾向があります。

その点、IOSTはすでに再生可能エネルギーの取引システムで実証実験が行われたり、精密医療のデータ管理のために利用されたりと、金融だけでなくさまざまな分野で実用化が進んでいます。

②DeFiに活用できる

DeFiに活用できる点も、IOSTの大きな魅力です。

「DeFi(Decentralized Finance)」(分散型金融)とは、ブロックチェーン上に構築された金融サービスのことです。

中央管理者を必要とする従来の金融機関に比べて、手数料は安く取引時間も短いという特徴があります。

DeFi

IOSTはDeFi用のブロックチェーンを構築しているBidao、分散型オラクルサービスを提供するChainlinkとの提携、さらにはDeFiプロジェクトを促進するための100万ドル相当のファンド「Noah Oracle Fund」の設立など、着実にDeFi分野への進出をすすめています。

参考:cryptomoonpress

③NFTに活用できる

IOSTは、NFT(非代替性トークン)分野にも注力しています。

2021年9月28日には、IOSTはNFT特化ブロックチェーンを展開するHashPalette社と戦略的パートナーシップを締結しました。

HashPalette社は、Coincheck IEOにて国内初となるIEOを成功させて話題になりました。今後、HashPalette社とIOSTはIP(知的財産)獲得で協力することとなるでしょう。

IOSTの過去の価格推移

IOSTの今後と将来性を考える上で参考になるのは、これまでの価格推移です。今回は、IOSTのこれまでの価格推移を分析し、そこから見えてくる価格上昇に期待がもてるタイミングについて考察していきます。

価格推移①IOST登場~現在の価格推移

出典:Coinmarketcap

上のチャートは、IOSTの登場~現在にいたるまでの価格推移になります。最高値は、約14円です(2018年1月)。

IOSTは2018年の登場直後、かなり強い上昇を見せています。この上昇は、暗号資産全体の好況に加えて、イーサリアムと比較した性能面などに期待が集まったことによる上昇と言えるでしょう。

その後価格は落ち着き、2018年後半からは1円前後を推移しました。

価格推移②コインチェック上場後の価格推移

引用:Tradeview

IOSTは2020年の9月にCoincheckに上場しました。日本初の取り扱いとして、注目が集まりました。

上場直後は、目立った値動きはありませんでしたが、2021年に入ってからは暗号資産全体の好況をうけ、二度高値を試す動きを見せています。

Coincheck上場後の最高値は、約9.8円(2021/4/14)です。

IOSTの価格上昇に期待がもてるタイミングは?

IOST

今までの価格推移を分析すると、IOSTの価格上昇に期待がもてる3つのポイントが見えてきます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ポイント①エアドロップなど、重要ニュースが出るタイミング

エアドロップとは、暗号資産やトークンを配布するイベントのことです。特定の暗号資産を保有していることが条件になることが多いです。

ISOTは頻繁にエアドロップを行っていますが、多くの場合でエアドロップの直前に価格が上昇しました

①Binanceでのエアドロップ

2018年7月に海外の暗号資産取引所Binanceで行われたエアドロップでは、1ユーザーに対して100IOSTが配られ、その少し前の5月に価格が一時的に上昇しました。

IOST

出典:coinmarketcap

②DappRadarでのエアドロップ

2019年5月にはDappRadarにてエアドロップを実施し、総計500,000IOSTを配布。同じ時期に一時的に価格が上昇しました。

IOST

出典:coinmarketcap

③DONトークン エアドロップ(第1回)

2021年2月5日、Internet of Service Foundation Ltd.(IOST)及びDonnie Financeが、エアドロップの概要を発表しました。

IOST
出典:coinmarketcap

2021年2月25日17時頃時点の保有者(※)に対して、DONトークンのエアドロップが行われました。この発表を受けて、実施に向けて期待上げがありました。

(※)2021年2月25日深夜1時頃までに参加を表明した主要な暗号資産取引業者における保有者に限る

このエアドロップで配布された通貨は、「DON」です。「DON」は、金融サービスプラットフォームであるDonnieFinanceのガバナンストークンです。DonnieFinanceは、IOSTを基盤とするプラットフォームであることから、今回のスナップショットへと動きました。

このエアドロップでは、DONの総供給量のうち5%を配布しました。

③DONトークン エアドロップ(第2回)

2021年夏には、IOSTのトークン配布イベント「Summer Airdrop」が行われました。

その内容は、2021年9月30日17時頃時点の保有者に対して、DONトークンのエアドロップを行うというものです。

出典:coinmarketcap

このエアドロップ時には、ビットコインの下落を受け目立った上昇は見受けられませんでした。しかし、IOST投資家達の中で意識はされたイベントであった可能性は高いでしょう。

さらに、IOSTはコミュニティの活動が非常に活発です。そのため、エアドロップ以外にも価格に影響を与えるニュースが多く出ます。

そのため、PR TIMESMedium(英語)などの媒体で、公式の発表に注目しておくと良いでしょう。

※ DONトークンのエアドロップにつきましては、発表時点においてDONトークンの流動性および技術的安全性等が当社基準を満たしていることが確認できなかったため、コインチェックは本エアドロップに参加いたしませんでした。詳しくは以下のリリースをご覧ください。

【IOST】Internet of Service Foundation Ltd.及びDonnie Financeによるエアドロップへの対応方針

【IOST】Donnie Finance 「Summer Airdrop」への対応方針

ポイント②DeFi銘柄に注目が集まるタイミング

IOSTは登場当初から、DeFi銘柄として期待されています。

前述の通り、IOSTはDeFi用のブロックチェーンを構築しているBidao、分散型オラクルサービスを提供するChainlinkとの提携、さらにはDeFiプロジェクトを促進するための100万ドル相当のファンド「Noah Oracle Fund」の設立など、着実にDeFi分野への進出をすすめています。

暗号資産市場のトレンドであるDeFi領域への積極的な取り組みが評価されれば、IOSTの評価も上がることが予測されます

ポイント③金融資産全体(ビットコイン価格)が好況のタイミング

上の図は、BTC(ビットコイン)とIOSTのチャートを重ねたものです。(coinmarketcap
のチャートを参考に、Coincheck Column編集部で制作)

IOST登場直後の急騰時の相関は低いものの、その後は概ねBTCの価格と相関していることが分かると思います。

暗号資産投資家にとって、やはりBTCの価格は重要な指標です。IOSTに投資をする人も、BTCの価格には注目する必要があると言えるでしょう。

IOSTの購入はコインチェックがおすすめ!

IOSTの購入にコインチェックがおすすめな理由は、大きく2つあります。

  • ①貸暗号資産で、保有時に枚数を増やすことができる
  • ②Coincheck NFTで、NFTを購入することができる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

※当社にIOSTを入金・送金される場合は、IOSTネットワークをご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。

詳しくはこちらをご参照ください。

理由①貸暗号資産で、保有時に枚数を増やすことができる

コインチェックでは、貸暗号資産サービスを提供しています。

出典:Coincheck貸暗号資産サービス

貸暗号資産サービスとは、お客様の保有する暗号資産(仮想通貨)について、お客様と当社が消費貸借契約を締結することによって、一定期間当社がお預かりし、契約期間満了後にお預かりした暗号資産と同量・同等の暗号資産をお返しするとともに、一定の料率で計算した利用料をその暗号資産でお支払いするというサービスです。

最大年率5%で、待っているだけで保有している暗号資産が増えるサービスとなっています。長期目線で保有している方には、特にオススメのサービスとなっています。

理由②NFTを購入することができる

コインチェックでは、ユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができるマーケットプレイス「Coincheck NFT」を提供しています。

Coincheck NFTの使い方

※1 オフチェーンはCoincheckアカウントとCoincheck NFTマーケットプレイス間の「出品」と「購入」部分のトランザクションを指します。

※2 出庫先はMetaMaskに限らず、ERC721規格に対応するウォレットも対象です。

出品されたNFTは、IOSTで買うことも可能です。

Coincheck NFTでは、今後も取り扱い商品・タイトルを拡大していきます。

NFTを購入することもできる点は、コインチェックで取引をオススメする理由の一つです。

CoincheckでIOSTを購入する方法

IOSTの購入手順

Coincheckでは、上記3ステップで簡単にIOSTを購入できます。

今回の記事では、IOSTの購入方法を解説いたします。口座開設、日本円の入金方法は以下の記事をご覧ください。

Coincheckでは、WEB(ブラウザ)とアプリで500円からIOSTを購入することができます。

ここでは、アプリでの購入方法をご紹介します。

※ブラウザでの購入方法はこちらをご覧ください。

(6)「販売所」をタップ

取扱い通貨

入金が完了しましたら、次は画像赤枠の「販売所」をタップしましょう。

(7)「購入したい暗号資産」をタップ

取扱い通貨

今回はアイオーエスティー(IOST)を購入するため、「アイオーエスティー(IOST)」を選択、タップしましょう。

※画像ではビットコイン(BTC)を選択しています。お取引の際は、購入を希望している通貨と表示されている通貨が一致しているかをご確認ください。

(8)「購入」をタップ

取扱い通貨

画像赤枠の「購入」をタップします。

(9)「日本円でアイオーエスティーを購入」→「購入」をタップ

取扱い通貨

日本円で購入金額を入力し、「日本円でアイオーエスティーを購入」のあとに「購入」をタップすると、購入手続きが完了します。

購入後は取引をキャンセルできないため、通貨の種類や数量を間違えないように注意しましょう。

IOSTに関するFAQ

Q:現在のIOSTの価格は?

A:IOSTの現在価格は、以下のチャートより確認することができます。

IOSTJPY

Q:IOSTを購入するのに、おすすめの取引所はありますか?

A:コインチェックがおすすめです。
大きな理由は2つあります。

  • ①貸暗号資産で、保有時に枚数を増やすことができる
  • ②Coincheck NFTで、NFTを購入することができる

Q:IOSTの特徴はなに?

A :IOSTの特徴は、大きく分けて4つあります。

  • 送金スピードが速い
  • 独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」
  • スケーラビリティ問題を解決するEDS
  • Dappsの開発プラットフォーム

Q:IOSTを投資するうえで、注目すべきイベントはある?

A :大きなイベントとして、エアドロップがありますが、それ以外にも注目すべきポイントがあります。