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 この週末に4回目となるビットコインの半減期が訪れます。暗号資産界隈では約4年に1度の一大イベントをお祝いするカウントダウンパーティーが企画されるなど、市場関係者の注目度の高さがうかがえます。簡単におさらいすると、半減期とはビットコインのマイニングあたりの報酬=新規発行量が半分に減少するタイミングを指します。仕組みの詳細や過去の値動きについてはコインチェックコラムの記事を参照いただきたいですが、過去3回では半減期の翌年末にかけて暗号資産のブル相場が起きており、今回も2025年末にかけてビットコインの価格が大きく上昇することが期待されています。  そこで今回は半減期を通過した後のビットコインの相場展開を予想します。 ※本レポートの記述は2024年4月19日公開日時点のものです Coincheckの無料登録はこちら 目次 ビットコインの半減期アノマリーとは?2025年の目標価格は控えめに見ても10万ドル以上 ビットコインの半減期後の相場を占うポイント ①米国の利下げ開始とソフトランディングへの期待 ②米国大統領選挙の行方 ③ビットコイン現物ETFへの資金流入 ④RWAトークンの拡大 ビットコインの半減期アノマリーとは?2025年の目標価格は控えめに見ても10万ドル以上 図1:ビットコインの半減期と価格動向(出所:Glassnodeよりマネックス証券作成)  図1はこれまでのビットコインの半減期ごとに半減期時点の価格からその後の高騰暴落までの価格動向を整理したものです。冒頭で述べたように、過去3回とも半減期の翌年末にかけてビットコインが大きく上昇していることがわかります。一方で、半減期の2年後には大きなハッキング事件や企業破綻が起こり、それらをきっかけに暴落が繰り返されています。このような半減期アノマリーに従い、今回もビットコインは2025年に最高値を記録し、その後2026年に暴落を引き起こす事件が起こるのではないかと言われているのです。  実際にどのような値動きになるのでしょうか。半減期時点のビットコインの価格を60,000ドルと仮定した場合、翌年の2025年末にかけては上昇率200%と控えめに予想しても120,000ドルまで高騰することになります。これが300%ならば180,000ドル、それ以上なら200,000ドルを超える可能性もあります。2024年は米国でビットコインの現物ETFが承認されたメモリアルイヤーでもあり、承認後にはビットコインがゴールド(金)と同じように上昇することが期待されています。ゴールド(金)は2004年に現物ETFが承認されてから10年以上かけて数倍の成長を遂げましたが、ビットコインはその成長を半減期後のわずか1年で達成する可能性があります。  一方で、ビットコインは半減期後に最高値を記録してから約80%前後暴落する傾向があります。今回もビットコインが2025年に200,000ドルの史上最高値を記録した場合、最大で40,000ドル付近まで暴落するリスクを警戒しなければなりません。何が暴落の引き金になるかは明言が難しいですが、現物ETFによって金融市場からより多くのお金が暗号資産市場へ流入するため、次のショックはこれまでよりも大規模な事件になる可能性があります。今ではグローバルの大手金融機関がデジタルアセット事業へ参入し、米国債や不動産、ファンドなどの金融資産をトークンとして流通させる取り組みも進んでいます。それらのトークンが分散型金融(DeFi)サービスに取り込まれることで暗号資産の売買が活発になることが予想されますが、その分、金融市場にも影響が及ぶシステマチックリスクが高まるでしょう。  半減期後のビットコインの暴落リスクを指摘しましたが、過去3回とも底値が半減期時点の価格より高い水準に留まっていることには注目です。次の4年間を考えた時に現在のビットコインの価格が最も低い水準である可能性があるというのは驚きでしょう。そのため、半減期後の調整局面を待っていると買い時を逃してしまう恐れがあり、例えば今から積み立て投資を始める方が価格の下落リスクも抑えながら中期的に大きなリターンが得られる期待が大きいでしょう。コインチェックつみたてサービスでは毎月1万円から積み立てすることができるのでぜひ活用を検討してみてください。 ビットコインの半減期後の相場を占うポイント  さて、市場はビットコインの半減期アノマリーが継続するかどうかを注目しているわけですが、半減期を通過した後の相場を占うポイントを挙げましょう。 ①米国の利下げ開始とソフトランディングへの期待  一つ目は米国の金融政策と景気動向です。米国では経済指標が予想以上に強い結果となっており、利下げ開始時期が不透明な状況になっています。当初は年内2回の利下げが予想されていましたが、今ではその数が1回に減り、年内据え置きの可能性も出ています。たとえ利下げ開始時期が後ろ倒しになっても当局の利下げ方針がブレない限りは株式とともにビットコインの買いが継続すると予想します。量的引き締めの終了に向けた議論も始まっており、このような金融緩和への転換と米国経済のソフトランディングへの期待次第で上昇トレンドが継続するでしょう。  一方、米国のインフレが長期化し、追加利上げの議論に至った場合は相場全体が崩れる恐れがあります。 ②米国大統領選挙の行方  初めて気づく人もいるかもしれませんが、ビットコインの半減期の年は同じく4年に1度の米国大統領選挙と重なっています。2024年も選挙イヤーとなっており、支持率の低迷するバイデン民主党政権からの政権交代への期待によって株式とともにビットコインが堅調な値動きになる可能性があります。果たしてトランプ前大統領の再選によってトランプラリーと呼ばれる上昇トレンドが再び訪れるのかが注目されます。  米国大統領選挙は証券取引委員会(SEC)の体制が見直されるという意味でも重要です。これまでゲンスラーSEC委員長が暗号資産に対して厳しい姿勢を示してきましたが、共和党の勝利でその姿勢が変化し、暗号資産関連企業の訴訟問題も落ち着く可能性があります。トランプ前大統領はもともと暗号資産に対して否定的な見方をしていましたが、今回はビットコインやNFTへの理解も示しており、暗号資産市場の発展に向けた規制改革を推し進める期待があります。 ③ビットコイン現物ETFへの資金流入  米国ではブラックロックやフィデリティなどのビットコイン現物ETFへの資金流入が続いています。新しく現物ETFのオプション取引を申請する動きもあり、ビットコインが既存のデリバティブ取引に組み込まれることでより幅広い投資家が取引しやすくなるでしょう。また、今月15日には香港でビットコインおよびイーサリアムの現物ETFが承認され、5月には英国での承認を控えるなど、現物ETFのトレンドが米国外にも波及しています。このように現物ETFへの資金流入がグローバルに広がれば、より多くのお金が暗号資産市場へ流入し、ビットコインの相場はさらに上昇するでしょう。  しかし、ビットコイン現物ETFへの資金流入は株式の上昇があって初めて加速することに注意が必要です。一部ではビットコインを金に代わるデジタルゴールドとして購入する投資家もいますが、多くの投資家はビットコインを株式に並ぶリスク資産として購入します。そのため米国経済の見通しが崩れて株式が大きく下落した時は、現物ETFからの資金流出によって下落するリスクが高いでしょう。 ④RWAトークンの拡大  2023年以降はビットコイン中心の相場が続いていますが、暗号資産市場が盛り上がるためにはビットコイン以外の投資先が増える必要があります。最近では先述した金融機関によるデジタルアセット事業、すなわち米国債や不動産、ファンドなどの金融資産をトークン化する「現実資産(RWA)」という分野が注目されています。この分野においてもブラックロックは先行してファンドトークン「BUIDL」を発表し、ブロックチェーン上でステーブルコインを活用した決済も可能にしています。この動きにJPモルガンやUBS、シティグループなど大手金融機関が追随し、今後はあらゆる金融資産がトークンとして取引されるようになるでしょう。さらにはRWAトークンがDeFiをはじめとするブロックチェーン上のサービスに組み込まれることで暗号資産市場が拡大することが予想されます。  一方で、米国ではSECがイーサリアム財団やユニスワップなど暗号資産プロジェクトの取り締まりに動いています。DeFiは依然として無法地帯で詐欺やハッキング事件も度々起きているため、数年のうちに規制整備が進む可能性が高いです。DeFi規制の整備が先か、RWAトークンの取引本格化が先か、どちらにしても規制強化にともなう下落には警戒が必要でしょう。  最後に、2024年は現物ETFを中心に金融市場からより多くのお金が暗号資産市場へ流入する年になり、半減期アノマリーへの期待で2025年にかけても上昇相場が継続することが期待されます。しかし、価格が高騰しブル相場が再び訪れた後には大きな暴落が起こりうることにも注意が必要です。だからこそ目先の値動きに振り回されず中長期的な成長を見越して投資戦略を立てることが重要になるでしょう。

まもなく到来するビットコイン半減期に寄せて、ブロックチェーン/暗号資産/web3領域をリードする方々からメッセージをご寄稿いただきました。 業界のリーダーたちが4回目のビットコイン半減期にどのようなことを考えているのか、示唆にあふれるメッセージをぜひご一読ください。 ※寄稿者の所属・役職およびコメントは2024年4月18日公開日時点のものです 寄稿者(50音順、カッコ内はご所属および役職) 圷 健太さん(Bunzz pte ltd, CEO)   石川裕也さん(株式会社Gaudiy代表)   石濵嵩博さん(Yay! ファウンダー)   小笠原啓祐さん(有限責任監査法人トーマツ監査アドバイザリー事業部ビジネスアシュアランス部シニアマネジャー)   木村 優さん (Sunrise / Gluon co-founder)   熊谷祐二さん(Emoote(エムート)ジェネラル・パートナー)   坂井豊貴さん(慶応義塾大学経済学部教授)   澤村周平(当社執行役員 Crypto Asset事業本部長)   内藤裕紀さん(株式会社ドリコム 代表取締役社長)   中野泰輔さん(株式会社woorth 代表取締役)   長瀬威志さん(弁護士 アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業)   沼澤健人さん(株式会社Aerial Partners 代表取締役)   畑 圭輔さん(株式会社スクウェア・エニックス インキュベーションセンター ブロックチェーン・エンタテインメントディビジョン ディレクター)   馬場功淳さん(株式会社Brilliantcrypto代表取締役社長 / 株式会社コロプラ 代表取締役会長チーフクリエイター)   房安陽平さん(株式会社Ginco 取締役副社長)   藤本真衣さん(Japan Blockchain Week / INTMAX 創業者)   松本 大さん(マネックスグループ株式会社代表執行役会長 / 当社取締役会長 )   ヨーロピアンさん(クリプト投資家) 圷 健太さん(Bunzz pte ltd, CEO)   寄稿者圷 健太さん(Bunzz pte ltd, CEO)   2017年からWeb3領域に携わり始めてから、これが私にとって2回目のBTC半減期です。前回と大きく異なる点は、業界がもはや単に「Web3に閉じたもの」ではなくなったということです。BTCのETF承認は、単なる流動性増加の意味を超え、伝統的な金融市場と暗号技術によるプロトコルとの融合が加速する新たな金融の歴史のフェーズと見ることができます。Bunzzは、Web3領域への参入を目指す方々をサポートする開発インフラとして、新たな時代を切り拓くためのテクノロジー、そしてセキュリティを今後も提供して参ります。 Bunzz:https://www.bunzz.dev/audit   石川裕也さん(株式会社Gaudiy CEO)   寄稿者石川裕也さん(株式会社Gaudiy CEO)   ビットコインの半減期に際して、価格の大幅な変動が見られることは過去にもありました。このような状況下で、しばしばWeb3の未来について議論が交わされます。個人的には、価格変動とWeb3の未来は直接的な関係はないと考えています。この点は、株式市場においても同様です。仮想通貨の価格が上昇している現在において、Web3業界全体が価格の動向と連動して盛り上がっているわけではありません。実際に業界が活気づくのは、NFTやPlay to Earn、DeFiなど、サービス面で新たな波が到来した時に感じられる熱量の高まりからです。そのことからもweb3の価格に注目するのでなく、web3で解決される課題や新しい価値を踏み出すことに僕らはフォーカスするべきだと個人的には考えています。 X:@yuya_gaudiy note:https://note.com/yuyasan   石濵嵩博さん(Yay! Founder)   寄稿者石濵嵩博さん(Yay! Founder)   アメリカにてビットコインのETF登録がなされ、既存金融からの大規模な資金流入が続いています。更に半減期を迎えるとマイナーの売り圧が半減するために、ビットコインの需給バランスが再調整されるに当たって価格が大きく上昇すると過去の事例から予想できます。ビットコインに一度集中した資金は、価格が落ち着いたあとETHやSolanaなどに移行し、それぞれのチェーン上に存在しているアルトコインにまで行き渡ることで、web3領域が一回り進捗することが期待できます。 特に先進国では少子高齢化が進み、政府は国家の維持のために大量の紙幣を発行し市中投下をし続けています。昨今、日本では円安や物価高が話題ですが、単年で解決する問題ではなく、今後何十年にもわたって複利で衰退を続ける可能性があります。現状のビットコインは4年周期でとても大きなボラティリティがありますが、今後は政府が無限に発行し続ける法定通貨のヘッジとして一般的に利用されるようになれば、ボラティリティも徐々に落ち着き、金のような安定資産になっていくと信じています。 X:@takachan114   小笠原啓祐さん(有限責任監査法人トーマツ監査アドバイザリー事業部ビジネスアシュアランス部シニアマネジャー)   寄稿者小笠原啓祐さん(有限責任監査法人トーマツ監査アドバイザリー事業部ビジネスアシュアランス部シニアマネジャー)   ビットコインの半減期は約4年に1回で、前回のビットコイン半減期は2020年5月12日でした。当時のメールを改めて振り返ってみたところ、JVCEAから公表された「暗号資産取引業における主要な経理処理例示」(2020年6月12日公表)に基づいた会計整理に勤しんでいたようです。それ以来、4年間でweb3.0分野に関して企業会計基準委員会から3つの公表物(注1)、日本公認会計士協会から2つの公表物(注2)が公開され、会計・監査の分野でも地道ながらもweb3.0ビジネスを前に進めていく取り組みが続けられてきています。 4年間を一つの周期の節目と考えたうえで今後のweb3.0業界全体に目を向けると、個人的には今後の4年間で、日本特有のIEO制度の利用拡大に大きく期待しています。明確な法規制に基づいたトークン発行が、web3.0ビジネスの健全な成長を大きく牽引していく可能性を感じています。ただし、この分野もより一層の会計・監査の実務慣行の積み上げ・整理が急務です。web3.0業界のインフラ整備の歩みが止まらないように、粉骨砕身の覚悟で邁進したいと思っています。 ※執筆者の私見であり、有限責任監査法人トーマツの公式見解ではないことにご留意ください。 ブロックチェーンアドバイザリーサービス|監査アドバイザリー|デロイト トーマツ グループ|Deloitte 注1 2022年3月15日 「資金決済法上の暗号資産又は金融商品取引法上の電子記録移転権利に該当するICOトークンの発行及び保有に係る会計処理に関する論点の整理」
2022年8月26日 実務対応報告第43号 「電子記録移転有価証券表示利等の発行及び保有の会計処理及び開示に関する取扱い」
2023年11月17日 実務対応報告第45号「資金決済法における特定の電子決済手段の会計処理及び開示に関する当面の取扱い」 注2 2021年4月23日 保証業務実務指針3701「非パブリック型のブロックチェーンを活用した受託業務に係る内部統制の保証報告書に関する実務指針」 2023年11月20日 業種別委員会研究資料第2号「Web3.0関連企業における監査受嘱上の課題に関する研究資料」   木村 優さん( Sunrise / Gluon co-founder)   寄稿者木村 優さん( Sunrise / Gluon co-founder)   ビットコインはこれまでの複数回の半減期において、暗号資産相場の熱に影響を与えているものであると多くの人に考えられています。それにより今回の半減期でも相場に期待感をもたらしていますが、それらの相場の熱は毎回とも単なるバブルにとどまらず、ハッキングによる各種プロトコルの資産流出といった痛みを伴いながらも、ブロックチェーン関連技術の発展に大きく寄与してきました。ビットコインがデジタルゴールドとしてのポジションを一定確保するだけでなく、この業界の技術発展に投資が流入することで、これまでのウェブ技術だけではなし得ない自立分散駆動のエコシステムが各種生まれてきたと考えられます。 最近は、ステーキング、リステーキングといった技術がトレンドの一つになっており、ビットコインはより広範な分散型アプリのエコシステムのセキュリティを支える有限資源になる可能性があります。 デジタルゴールド、ETF承認によるより広く受け入れられるアセットクラスを経て、次のビットコインの受容のされ方に目が離せません。 X:@KimuraYu45z   熊谷祐二さん(Emoote(エムート)ジェネラル・パートナー)   寄稿者熊谷祐二さん(Emoote(エムート)ジェネラル・パートナー)   恒例イベントの半減期に加えて、ビットコインETFによってクリプトへの更なる資金流入は必至。 個人、機関投資家ともに長期を見据えたお金が業界を下支えすることは大きなプラス。主要通貨はもちろん、アルトコインやNFTまで徐々にエコシステムが潤っていく。 RWAs(実物資産のトークン化)は次なる大きな波で、クリプト先進国の規制策定をきっかけに機関投資家マネー流入が期待される。 2024年になってもミームコインが話題になってることから目を背けることができない。クリプト、そして人間の本質。 2025年までの潤ったエコシステムから、本質を捉えたイノベーションがエンターテイメント、ライフスタイル分野から生まれるか否かが業界の大きな分岐点になる。 X:@yujikumagai_    坂井豊貴さん(慶応義塾大学経済学部教授)   寄稿者坂井豊貴さん(慶応義塾大学経済学部教授)   金とビットコインの差異について 金とビットコインの最高値更新が止まりません。市中に増え続ける法定通貨に見切りをつけ、「価値の保存」を求める人類のニーズは高まる一方だということです。金とビットコインの特徴は、誰も発行の上限値を変えられないこと。金は自然が、ビットコインはプログラムが上限値を定めています。 とはいえ金は活発に採掘がなされており、少なくとも当面、産出量が減る様子はありません。一方ビットコインはこの春、どれだけ採掘をしても、産出量が半減することが確定しています。持ち運びと保管についていうと、ビットコインは金よりはるかに簡単です。 現在、金の時価総額は2,200兆円ほど、ビットコインは200兆円ほどです。金には目を奪われる煌めきが、ビットコインには心を奪われるサトシの神話があります。どちらがより優れているというつもりはありません。ただ、ビットコインはまだ随分と過小評価されているように思います。 ビットコインの最高値が更新されると、よくホルダーは「ビットコインおめでとう」と言います。金でそんな言い方は聞いたことがない。目を奪う美と、心を奪う美の違いによるのだと思っています。 X:https://twitter.com/toyotaka_sakai ONGAESHI:https://www.ongaeshi-pj.com/ Chainsight:https://chainsight.network/   澤村周平(当社執行役員 Crypto Asset事業本部長)   寄稿者澤村周平(当社執行役員 Crypto Asset事業本部長)   今回の半減期企画では、複数の業界・お立場の方から、それぞれ個性豊かなコメントをいただくことができ、業界の変化に感慨深い気持ちをいだいています。 私がクリプトに初めて触ったのは、2017年です。今回コメントを寄稿いただいた皆様のお顔ぶれを見ると、様々な時期にクリプト業界に参入された方がいらっしゃる中で、共通の話題としてビットコインの半減期をこうして語り合えることを、嬉しく思います。 プロジェクトに資金を提供する投資家、技術者を始めとするプロジェクトに直接関与する人々、個人向けまたは事業者向けのサービスを提供する事業者、市場に流動性をもたらす投機家など、様々な立場や思想の人々のインセンティブを適切に設計し、目的とすることを持続可能な形で、分散化された仕組みの中で達成するというのが、クリプトの重要な発想のひとつです。その始祖たるビットコインの半減期が来るたびに、そのような仕組みが成り立ちうることを証明し続けてくれていると感じます。 次回の半減期には、さらに多様な業界の方が、クリプトに関わるようになっているのでしょうが、想像を超える未来の到来にワクワクしつつ、皆様それぞれの挑戦が実り多きものとなるようお祈りし、コインチェック、そして私自身も挑戦を続けていきたいと思います。   内藤裕紀さん(株式会社ドリコム 代表取締役社長)   寄稿者内藤裕紀さん(株式会社ドリコム代表取締役社長)   2016年、2020年の半減期の経験から、今回の半減期はちょっと違うなと思っています。 前の2回は半減期後、半年ぐらいから価格が上昇トレンドになり、そのさらに半年後ぐらいにピークになって大きく下落していきましたが、今回は半減期の1年前ぐらいから上昇トレンドに転換して、すでに過去最高価格を超えています。 ここから期待したいのは、いよいよクリプト業界がBTCの半減期というビッグイベントからデペッグして、半減期の大きなボラティリティの影響が少なくなり、金融以外の様々な事業がやりやすくなっていくことです。 大きなボラは金融ビジネスにとってはチャンスですが、他の事業からすると厄介な面も大きいため、ボラが減ることでさまざまなクリプトサービスが浸透していくことを期待しています。   中野泰輔さん(株式会社woorth 代表取締役)   寄稿者中野泰輔さん(株式会社woorth 代表取締役)   これまでのビットコインの歴史を振り返って、この半減期までの4年間が最も多くの出来事があり、色濃い期間になったと思います。特に、今年初めにSECが承認したビットコインの現物ETFの暗号資産市場への影響は大きく、この出来事が市場への資金流入を加速させた上に、アセットクラスとしての存在感を高めました。一方で、未だクリプトのマスアダプションのためには、課題が山積みです。 半減期前後に、クリプト系プロダクトのリリースが相次いでいることから分かるように、来たる半減期に向けてプロダクトを仕込んでいた企業やチームは非常に多いです。今回の半減期後のトレンドを作るのは、こういったプロダクトであると感じています。ベアマーケットを耐え凌いだ人々が生み出すプロダクトや、大きな仕組みの改善が、クリプトのマスアダプションとブロックチェーン本来の良さを活かしたイノベーションを加速させ、半減期後の市場を明るいものとしていくことを期待しています。 X:@ta1suke    長瀬威志さん(弁護士 アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業)   寄稿者長瀬威志さん(弁護士 アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業)   まもなく半減期を迎えるビットコインを中心に多くの暗号資産の高騰が続いていますが、ビットコインの最大の魅力は「すべては相対的なもの」であることを世に知らしめたことではないかと思います。 私が初めてビットコインの存在を知ったのは金融庁出向時代の2013年でしたが、当時はもちろん、私がブロックチェーン分野に専念しようと決意した2017年においても、法定通貨こそが唯一絶対であり、発明者の正体すら不明なデジタルデータはお金にはなり得ない、と繰り返し言われてきました。 しかし、世界的なインフレ・急激な円安が進んだ現在、政府・中央銀行がコントロールする法定通貨と比べて、供給量に上限がありブロックチェーン技術に立脚したビットコインに対する信用が増してきており、それが市場価格にも反映されているように見えます。法定通貨もビットコインも形は違えどその価値は「信用」を裏付けとするものです。ビットコインは法定通貨に対する盲目的な「信用」に対する健全な猜疑心の象徴として、さらに魅力を増していくことでしょう。   沼澤健人さん(株式会社Aerial Partners 代表取締役)   寄稿者沼澤健人さん(株式会社Aerial Partners 代表取締役)   その誕生からおよそ15年、サトシの思想に自由主義をみた分散型コミュニティの中で成長を遂げたビットコインは、今や200兆円の時価総額を超え、現物ETFの承認によって伝統的金融の枠組みにも含まれるアセットクラスの一つになりました。 今日、全世界的に起こっているビットコインの価値に関する議論や、web3を取り巻くイノベーションのすべてが、サトシの一本の論文と、そのメカニズムデザインの美しさに端を発しているのです。 私たちは、直前に迫る半減期や、ビットコイン・ピザ・デー等を「おめでとう!」と祝福します。 ビットコインに魅せられる私たち一人ひとりの胸の中で、価値革命を告げる鐘の音が鳴り響いているのかもしれません。 株式会社Aerial Partners:https://www.aerial-p.com/   畑 圭輔さん(株式会社スクウェア・エニックス インキュベーションセンター ブロックチェーン・エンタテインメントディビジョン ディレクター)   寄稿者畑 圭輔さん(株式会社スクウェア・エニックス インキュベーションセンター ブロックチェーン・エンタテインメントディビジョン ディレクター)   2024年のWeb3事業はどう変化していくか? ブロックチェーンを活用したエンターテインメントは、デジタル資産であるNFTを保有するオーナーシップの概念があるからこそ、その価値醸成、愛着を増すための仕組みを提供できると考え、我々もその思想のもとプロダクトをリリースし、そのニーズや手応えを感じてきました。 ブロックチェーン上に刻まれるデータは、発行から償却、マーケットを通じた取引等に至るまで記録の透明性があります。こうしたユーザーによるデータの操作が可視化されることで、価値が醸成されていく様子はこれまでにない体験であり、ユーザーの新しいエンゲージメントになっています。そうしたデジタル時代の新しい推し活として様々なものが今後生まれていくと考えています。   馬場功淳さん(株式会社Brilliantcrypto代表取締役社長 / 株式会社コロプラ代表取締役会長 チーフクリエイター)   寄稿者馬場功淳さん(株式会社Brilliantcrypto代表取締役社長 / 株式会社コロプラ代表取締役会長 チーフクリエイター)   『Brilliantcrypto』はビットコインの「Proof of Work」から着想を得た「Proof of Gaming」という新しいコンセプトで開発をスタートしました。 4年に一度の半減期の年に『Brillinatcyrpto』のリリース、IEOを迎える予定であることを運命的に感じております。 いまやデジタルゴールドと呼ばれるようになったビットコインのように、『Brilliantcrypto』で創出される本物のデジタル宝石が、世界中の人々に受け入れられるよう全力で頑張ってまいります。 ゲーム公式サイト:https://brilliantcrypto.net/jp/ Discord:https://discord.gg/brilliantcrypto X:https://twitter.com/Brypto_Official X[日本語]:https://twitter.com/Brypto_JP YouTube:https://www.youtube.com/@Brilliantcrypto Medium:https://brilliantcryptoblog.medium.com/   房安陽平さん(株式会社Ginco 取締役副社長)   寄稿者房安陽平さん(株式会社Ginco 取締役副社長)   RWA(現実資産)のトークン化市場は現在の約1160億ドルから今後10年で10兆ドルに達すると言われています。年初に米国で承認されたビットコイン現物ETFは、歴史上最も速く成長したETFとなりました。このようにWeb3の経済圏は既存金融に広がり、急拡大を遂げています。半減期は一つの節目に過ぎませんが、節目を意識して市場参加者が増えることは過去の経緯を見ても概ね確実と言ってよいでしょう。この節目に合わせ、企業も様々なプロダクトを投入するかと思います。暗号資産の法整備が高度に進んだ日本は、制約はあれど、この分野で世界でトップに躍り出るまたとない好機です。そのために一緒に業界を盛り上げていきたいと強く思っています。   藤本真衣さん(Japan Blockchain Week / INTMAX 創業者 )   寄稿者藤本真衣さん(Japan Blockchain Week / INTMAX 創業者 )   マイニングの設計は、芸術的な美しさにさえ感じます。初期段階のBitcoinは世界の誰でも自分の家のパソコンからマイニングに参加できました。殆どの人が「おもちゃだ!」と馬鹿にして笑っている間に、ひっそりと始まり、地球が破滅しない限りもう誰にも止められない分散した土台を作りました。その後、Bitcoinの可能性に多くの人が気づき、マイニングの参加者がどんどん増えより堅牢なネットワークになりました。最初から全員が注目していたら、絶対に政府や既得権益者に止められていたでしょう。何よりもハッシュパワーを占領の問題も見越して、誰かが占領するとBitcoinの信頼性も落ちて価格も下がるから誰もそんな事をしないという設計になっている。悪い人はこの世から居なくならない。だから悪い事をするインセンティブさえ無くしてしまう設計も素晴らしいです。この半減期の機会に改めてSatoshiが作ったBitcoinの美しさに浸りたいです。   松本 大(マネックスグループ株式会社代表執行役会長 / 当社取締役会長 )   寄稿者松本 大(マネックスグループ株式会社代表執行役会長 / 当社取締役会長 )   ビットコイン(BTC)は半減期を迎える中で価格を大きく上げてきた。しかし本当の因果関係は、個人か機関かに関わらず投資家が買ってきたからだ。なぜか?BTCは現代に於いて極めて重要な資産クラスだからだ。天然ダイアモンドと同等かそれ以上のダイアがラボで作れる現代、中央銀行が貨幣を大量に発行し続ける現代、世界一フェイクが作りにくく、かつ発行量に上限があるBTCが、特別な資産価値を持つのは当然だ。私が持つ様々な資産の中で、一番最後まで持ち続ける資産はBTCと決まっている。ビバ・ビットコイン!   ヨーロピアンさん(クリプト投資家)   寄稿者ヨーロピアンさん(クリプト投資家)   あらためてビットコインの魅力や存在価値について ビットコインの最大の魅力は国境の存在しないボーダーレスな資産であることです。 誰にも支配されない民主的な資産であり続けたからこそ人々は安心してお金を投じてきましたし、総供給量が不変であることから金になぞらえて「デジタルゴールド」と呼ばれ資産クラスとしての地位を確立してきました。 ビットコインの設計は極めて堅牢です。誕生当初の思想を変えることなくそのまま受け継いだまま、現在も小さな進化を積み重ねています。 半減期は今回で4度目となり、繰り返してきた歴史を再確認するイベントでもあります。 直近では現物ETFが承認されたことで大相場を形成していますが、変わったのはあくまでビットコインに対する人々の認識であり、ビットコイン自身が大きく姿を変えたわけではありません。そしてそれこそが変わらないビットコインの価値であると考えています。 X:@sen_axis  

Sweatcoin(スウェットコイン)とは、移動した歩数に応じてゲーム内通貨がもらえる「Move to Earn」をコンセプトにしたスマホアプリです。 数年前から暗号資産界隈で目にするようになった「Move to Earn(移動して利益を出す)」というコンセプトは、日本では2022年にブームになったSTEPN(ステップン)の登場によって有名になりました。 今回ご紹介するSweatcoinは、STEPNよりも前の2016年にリリースされたMove to Earnの元祖的な存在です。この記事ではMove to Earn及びSweatcoinに興味をお持ちの方に向けて、Sweatcoinの特徴や始め方、利益の出し方、将来性などについて解説していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 Sweatcoin(スウェットコイン)とは STEPN(ステップン)との違い Sweatcoin(スウェットコイン)の特徴 無料で始められる 1億2,000万人以上が登録している 獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる 日本語に対応している Sweatcoin(スウェットコイン)の始め方 ①アプリをダウンロードする ②サインアップ(新規登録)する ③スマホを持って歩く Sweatcoin(スウェットコイン)で利益を出す方法 歩いてSweatcoin(SWC)を獲得する 友達を紹介する 広告を視聴する ステーキングを行う Sweatcoin(スウェットコイン)の攻略方法 「デイリー2倍ブースト」を活用する 課金してプレミアムプランに加入する Sweatcoin(スウェットコイン)の換金方法 ①Sweat Walletアプリをダウンロードする ②Sweat walletアプリからSWEATを海外取引所に送金 ③SWEATを他の暗号資産に交換する ④交換した暗号資産を国内取引所に送金する ⑤暗号資産を円に換金する Sweatcoin(スウェットコイン)の将来性・今後の動向 多数の企業や投資家から出資を受けている Move to Earnの普及度に影響を受ける さまざまな機能が追加されている NFTゲーム「Sweat Hero」などの関連サービスも提供している Sweatcoin(スウェットコイン)に関するQ&A まとめ Sweatcoin(スウェットコイン)とは 引用:Sweatcoin Sweatcoin(スウェットコイン)とは、イギリスおよびウェールズで設立されたSweatcoin社によって開発されたスマホアプリです。 Sweatcoinでは、散歩やランニングによって得た歩数に応じてゲーム内通貨の「Sweatcoin(SWC)」を獲得することができます。そして、集めたSweatcoinはギフト券や暗号資産の「SWEAT」と交換することが可能です。 プロジェクト名 Sweatcoin(スウェットコイン) 通貨名(ティッカーシンボル) SWEAT 価格(2023年9月2日時点) 約1.2円 時価総額ランキング(2023年9月2日時点) 321位 ※CoinGecko調べ 公式サイト https://sweatco.in/ STEPN(ステップン)との違い 移動するだけで暗号資産が貯まる「Move to Earn(M2E)」をコンセプトにしているアプリとしては、日本では2022年に流行した「STEPN(ステップン)」が有名です。しかし、SweatcoinはSTEPNよりも前の2016年にリリースされており、Move to Earnアプリとして古い歴史をもっています。 また、STEPNがゲームを始める前にNFTスニーカーを購入しなくてはならないのに対して、Sweatcoinは初期費用をかけずに無料で始めることが可能です。アプリさえダウンロードすればすぐに始められる敷居の低さが特徴的なSweatcoinは、「お金をかけずに気軽にMove to Earnを楽しみたい」という層から人気を集めています。 NFTゲーム「STEPN(ステップン)」とは? 始め方やゲーム内暗号資産(仮想通貨)GSTについて解説 Coincheck Sweatcoin(スウェットコイン)の特徴 Sweatcoin(スウェットコイン)には、主に以下の4つの特徴があります。 無料で始められる1億2,000万人以上が登録している獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる日本語に対応している 無料で始められる 1つ目の特徴は、「無料で始められる」点です。 前述したように、Sweatcoinはスマートフォンさえ持っていれば誰でも無料で始めることができます。 類似アプリの中には、NFTスニーカーを購入しないとゲームに参加することができないものも存在します。そうしたアプリとは異なり無料で始められるSweatcoinは、「Move to Earnのアプリを試しに使ってみたい」というビギナーの方でも安心して利用できます。 1億2,000万人以上が登録している 2つ目の特徴は、「1億2,000万人以上が登録している」点です。 Sweatcoinの公式サイトでは、2023年9月時点で1億2,000万人以上の登録ユーザーがいると謳っています。 引用:Sweatcoin 歩くだけで資産が貯まる無料アプリということで、Sweatcoinに対しては「怪しい」や「詐欺なのでは?」といった懐疑的な印象をもっている人もいるようです。 しかし、1億2,000万人以上の登録者がおり、これまでに目立ったトラブルも発生していないところを見る限り、Sweatcoinは危険性が低いアプリと考えて問題ないでしょう。 獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる 3つ目の特徴は、「獲得したコインを暗号資産と交換できる」点です。 ウォーキングで得たSweatcoin(SWC)は、専用のウォレットアプリ「Sweat Wallet」内で暗号資産の「SWEAT」と交換することができます。そして、SWEATは上場している海外取引所でUSDT(テザー)などに換金することが可能です。 また、Sweatcoin(SWC)はアプリ内のマーケットで以下のような商品を交換することもできます。 過去に交換できた商品 Amazonギフトカード スターバックスのギフトカード adidasのギフトカード Netflixの1ヶ月分のギフトカード 日本語に対応している 4つ目の特徴は、「日本語に対応している」点です。 Sweatcoinは海外の企業が開発したアプリですが、日本語にも対応しています。そのため、英語が苦手という方も安心して利用することができます。 Sweatcoin(スウェットコイン)の始め方 引用:Sweatcoin Sweatcoin(スウェットコイン)の始め方は、以下の通りです。 ①アプリをダウンロードする②サインアップ(新規登録)する③スマホを持って歩く 各手順について、順番に解説していきます。 ①アプリをダウンロードする 最初に、スマートフォンにSweatcoinのアプリをダウンロードします。 iPhoneユーザーはこちらから、Androidユーザーはこちらからアプリをダウンロードすることができます。 ②サインアップ(新規登録)する アプリをダウンロードしたら、次はAppleIDやGoogle PlayのIDを使ってサインアップ(新規登録)を行います。 その際に、スマホに入っている既存のヘルスケアアプリとの連携を行います。画面に日本語で表示される指示通りに操作すれば、簡単に連携することができます。 ③スマホを持って歩く サインアップが完了したら、あとはスマホを持って歩くだけです。バッグやポケットにスマホを入れて歩くだけで自動的にSweatcoin(SWC)が付与されます。 ヘルスケアアプリと連動して歩数をカウントしてくれるので、歩くたびにSweatcoinアプリを起動する必要はありません。 Sweatcoin(スウェットコイン)で利益を出す方法 Sweatcoin(スウェットコイン)で利益を出す方法としては、主に次の4つがあります。 歩いてSweatcoinを獲得する友達を紹介する広告を視聴するステーキングを行う それぞれ詳しく見ていきましょう。 歩いてSweatcoin(SWC)を獲得する 1つ目の利益を出す方法は、「歩いてSweatcoinを獲得する」です。 Sweatcoinアプリをダウンロードしたスマホを持ち歩くだけで、一日の歩数に応じて自動的にSweatcoin(SWC)が貯まります。なお、無料プランでは1,000歩ごとに1SWCが付与されるようになっています(2023年9月時点)。 集めたSweatcoin(SWC)は、ギフト券などの商品や暗号資産の「SWEAT」と交換することが可能です。なお、Sweatcoin(SWC)をSWEATと交換するには、別途「Sweat Wallet」アプリをダウンロードして、Sweatcoinアプリと連携させる必要があります。 友達を紹介する 2つ目の方法は、「友達を紹介する」です。 Sweatcoinアプリ上で友達を招待すると、報酬として1人につき「5SWC」を獲得することができます。 招待人数に上限はないので、多く招待するほどたくさんのSweatcoinを得ることができます。 広告を視聴する 3つ目の方法は、「広告を視聴する」です。 アプリのホーム内にある「デイリーリワード」から広告を視聴すると、報酬としてSweatcoinを獲得することができます。 広告の長さは30秒ほどで、視聴し終えるとランダムで0〜1,000SWCの報酬がもらえます。 ステーキングを行う 4つ目の方法は、「ステーキングを行う」です。 ステーキングとは、保有する暗号資産を特定のブロックチェーンネットワークに預け入れることで、報酬を受け取ることができる仕組みのことです。 Sweatcoin(SWC)と交換することができる暗号資産の「SWEAT」は、「Sweat Wallet」というウォレットアプリ内でステーキングすることが可能です。 SWEATのステーキングでは、預け入れる期間によって以下のように利率が決定します。 期間 利率 12ヶ月 12% 6ヶ月 6% 3ヶ月 3% ステーキングとは?利益を得られる仕組みとリスク(Lisk)ステーキングサービスについて Coincheck Sweatcoin(スウェットコイン)の攻略方法 Sweatcoin(スウェットコイン)を効率良く貯める方法としては、次の2つがあります。 「デイリー2倍ブースト」を活用する課金してプレミアムプランに加入する どのような方法なのか、1つずつ解説していきます。 「デイリー2倍ブースト」を活用する 1つ目の攻略方法は、「デイリー2倍ブーストを活用する」です。 「デイリー2倍ブースト」とは、20分間だけ歩数に応じて獲得できるSweatcoin(SWC)の数が2倍になる機能のことです。 1日に1回しか使うことができないので、ランニングや散歩などで確実に20分以上歩くタイミングで使用するのが効果的です。 課金してプレミアムプランに加入する 2つ目の攻略方法は、「課金してプレミアムプランに加入する」です。 Sweatcoinは原則無料で使用できますが、「より効果的にコインを貯めたい」という方に向けてプレミアム(有料)プランも用意されています。 プレミアムプランに加入すると、以下のような特典を受けることができます。 プレミアムプランの特典 1日の歩数制限が無制限になる 獲得できるSWCが2倍になる(1,000歩につき2SWC) プレミアムプラン限定のショップを利用できる アイコンを変更できる 無料プランでは1日の歩数制限が5,000歩に設定されていますが、プレミアムプランに加入すると無制限になります。また、無料プランでは1,000歩につき1SWCが付与されるのに対して、プレミアムプランではその倍の2SWCが獲得できます。 なお、プレミアムプランの加入料金はiOSが月額550円/年額2,700円、Androidが月額780円/年額3,880円となっています。 Sweatcoin(スウェットコイン)の換金方法 集めたSweatcoin(スウェットコイン)を日本円に換金する際の手順は、以下の通りです。 ①Sweat Walletアプリをダウンロードする②Sweat WalletアプリからSWEATを海外取引所に送金③SWEATを他の暗号資産に交換する④交換した暗号資産を国内取引所に送金する⑤暗号資産を円に換金する ①Sweat Walletアプリをダウンロードする Sweatcoin(SWC)を暗号資産のSWEATに換金するためには、「Sweat Wallet」というアプリをダウンロードし、Sweatcoinアプリと連動させる必要があります。 アプリの名称 概要 Sweatcoin 歩いてSweatcoin(SWC)を貯めるためのアプリ Sweat Wallet Sweatcoin(SWC)をSWEATに換金したり、SWEATを取引所に送金したりするためのアプリ Sweat WalletをダウンロードしてSweatcoinと連動させると、Sweatcoinで歩いて貯めたSWCが自動的にSweat Wallet内でSWEATに変換されます。 ②Sweat WalletアプリからSWEATを海外取引所に送金 次に、暗号資産のSWEATをSweat Walletから取引所に送金します。 2023年9月現在、国内の取引所でSWEATを上場しているところは存在しないため、以下のようなSWEATを取り扱っている海外取引所に送金する必要があります。 OKX BitMart MEXC KuCoin Bybit など SWEATの送金は、Sweat Walletのホーム画面にある「Transfer」というメニューから行うことができます。 ③SWEATを他の暗号資産に交換する 次に、取引所でSWEATを他の暗号資産に交換します。 SWEATを取り扱っている取引所の多くは、ビットコイン(BTC)などの暗号資産との通貨ペアを提供していません。そのため、以下のように一旦USDT(テザー)に換金してから他の暗号資産と交換するのが一般的です。 ①SWEATをUSDT(テザー)に換金する②USDTをBTCなどの暗号資産と交換する③交換した暗号資産を国内取引所に送金する USDTを他の暗号資産と交換する際には、送金先の国内取引所で取り扱っている銘柄と交換する必要があるので注意しましょう。 ④交換した暗号資産を国内取引所に送金する USDTと交換した暗号資産を、国内の取引所に送金します。 ⑤暗号資産を円に換金する 暗号資産の送金が完了したら、国内の取引所で暗号資産を日本円に換金します。 以上でSWEATの換金は完了です。 Sweatcoin(スウェットコイン)の将来性・今後の動向 Sweatcoin(スウェットコイン)の将来性を占うポイントとしては、次の4点を挙げることができます。 多数の企業や投資家から出資を受けているMove to Earnの普及度に影響を受けるさまざまな機能が追加されているNFTゲーム「Sweat Hero」などの関連サービスも提供している どのような内容なのか、順番に見ていきましょう。 多数の企業や投資家から出資を受けている 1つ目のポイントは、「多数の企業や投資家から出資を受けている」です。 2022年7月、Sweatcoinの運営チームはMedium上で、1,300万ドルの資金調達を完了したことを報告しました。 この時の出資には、暗号資産に特化したベンチャーキャピタルの「Electric Capital」や、大手暗号資産取引所が運営元の「OKX Blockdream Ventures」、NEARプロトコルの開発を支援する非営利団体の「NEAR Foundation」などが参加しました。 こうした資金調達の経緯を見る限り、Sweatcoinは多くの企業や投資家から将来性を期待されているプロジェクトと言えるでしょう。 Move to Earnの普及度に影響を受ける 2つ目のポイントは、「Move to Earnの普及度に影響を受ける」です。 前述の通り、Sweatcoinは「Move to Earn」をコンセプトにしたフィットネスアプリです。Move to Earnとは、その名の通り「歩く・走る・動く」などの動作によって暗号資産を獲得できるアプリやサービスを指します。 Sweatcoin以外のMove to Earn関連のアプリとしては、以下のようなものがあります。 Move to Earn関連のアプリ STEPN(ステップン) Walken(ウォーケン) Step App(ステップアップ) Calo Run(カロラン) Fitmint(フィットミント) RunBlox(ランブロックス) Yuliverse(ユリバース) 日本では、2022年にSTEPNが流行した際にMove to Earnという言葉を見聞きした人が多いかもしれません。今後、Move to Earnというコンセプトがさらに普及していけば、Sweatcoinなどの関連アプリを利用する人も増えていくでしょう。 NFTゲーム「STEPN(ステップン)」とは? 始め方やゲーム内暗号資産(仮想通貨)GSTについて解説 Coincheck さまざまな機能が追加されている 3つ目のポイントは、「さまざまな機能が追加されている」です。 Sweatcoinは定期的にアップデートをし、アプリとして改良を重ねています。2023年2月には、独自ウォレット「Sweat Wallet」に新機能「Learn and Earn」が追加されました。 「Learn and Earn」とは、Sweatcoinに関する記事を読んだ後に4択クイズに答えることで、暗号資産のSWEATがもらえる教育コンテンツです。 「Learn and Earn」のようなコンテンツが今後も追加されていき、アプリとしての使いやすさや利便性が向上していけば、それに伴いSweatcoinを利用するユーザーも増えていくことが考えられます。 NFTゲーム「Sweat Hero」などの関連サービスも提供している 引用:Sweat Hero Open Beta 4つ目のポイントは、「NFTゲームなどの関連サービスも提供している」です。 2023年7月、Sweatcoinの開発元であるSweat EconomyはNFTゲームの「Sweat Hero」をリリースしました。 「Sweat Hero」は、Sweatcoinのウォレットアプリ「Sweat Wallet」内で遊べるバトル形式のNFTゲームです。リズムに合わせて画面をタッチしてスコアを稼ぎながら、他のプレイヤーとポイントを競い合うリズムゲームのような内容となっています。なお、バトルに勝利したプレイヤーは、SWEATと交換できるゲーム内通貨の「バトルコイン」を獲得することができます。 今後も「Sweat Hero」のようなコンテンツが追加されることで、それらを目当てにSweatcoinのアプリをダウンロードする人が増加することが考えられます。 Sweatcoin(スウェットコイン)に関するQ&A Sweatcoin(スウェットコイン)に関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 Sweatcoinとは何ですか? Sweatcoinとは、イギリスおよびウェールズで設立されたSweatcoin社によって開発されたスマホアプリです。 Sweatcoinでは、散歩やランニングによって得た歩数に応じてゲーム内通貨の「Sweatcoin(SWC)」を獲得することができます。そして、集めたSweatcoinはギフト券や暗号資産の「SWEAT」と交換することが可能です。 Sweatcoinの特徴は何ですか? Sweatcoinには、主に以下の4つの特徴があります。 無料で始められる 1億2,000万人以上が登録している 獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる 日本語に対応している Sweatcoinの始め方を教えてください。 Sweatcoinの始め方は、以下の通りです。 アプリをダウンロードする サインアップ(新規登録)する スマホを持って歩く Sweatcoinの利益の出し方は? Sweatcoinで利益を出す方法としては、主に次の4つがあります。 歩いてSweatcoinを獲得する 友達を紹介する 広告を視聴する ステーキングを行う まとめ ここまで、Sweatcoin(スウェットコイン)の特徴や始め方などについて解説していきました。 ゲームを始める条件として、NFTスニーカーの購入が必須な類似アプリが多いなか、初期費用が無料で使えるSweatcoinは「Move to Earn」初心者の方でも気軽に始めることができます。 アプリ内で貯めたSweatcoin(SWC)は、ギフト券や暗号資産のSWEATなどと交換することができます。そのため、普段から散歩やランニングをする習慣がある人は、Sweatcoinをダウンロードしたスマホを持って歩くだけでお得に利益を出すことができます。 Sweatcoinは無料で利用でき操作も簡単なので、「Move to Earnに興味がある」という方は試しに利用してみてはいかがでしょうか。

歩くことでビットコインを獲得できるポイ活アプリのBitWalk(ビットウォーク)。 本記事では、BitWalk(ビットウォーク)の始め方や使い方、使用の上での注意点を解説しています。 無料で暗号資産(仮想通貨)を獲得できることで注目が集まっているアプリですが、おさえておきたいポイントを意識しておくと、より快適に使えることでしょう。 この記事でわかること BitWalk(ビットウォーク)の始め方・使い方 BitWalk(ビットウォーク)での出金・換金方法 Coincheckなどに登録しないと出金・換金できない Coincheckの無料登録はこちら 目次 BitWalk(ビットウォーク)とは BitWalk(ビットウォーク)の始め方・使い方 アプリインストール BitWalk(ビットウォーク)での出金・換金方法 BitWalk(ビットウォーク)のその他の機能 リップルが貯まるXRP Walkというアプリがある BitWalk(ビットウォーク)の注意点 Coincheckなどに登録しないと出金・換金できない 有効期限がある 広告を見る回数 まとめ BitWalk(ビットウォーク)とは BitWalk(ビットウォーク)とは、株式会社Paddleが提供する、歩くことでビットコインを貯められるポイ活・ヘルスケア系のスマートフォン向けアプリです。 スマートフォンの歩数計に連動して500歩ごとにスタンプを獲得でき、1日で20,000歩相当の最大40個までスタンプを貯めることができます。 このスタンプは1つでおよそ0.05円前後のビットコインが獲得できると言われており、獲得時に10秒から1分程度の広告を閲覧すると獲得量が5倍になります。 純粋に歩くだけでもビットコインを獲得することができますが、ポイ活が目的のユーザーは広告を閲覧しています。 BitWalk(ビットウォーク)はSTEPNのようなブロックチェーンゲームやNFTゲームの一種ではなく、一般的なポイ活アプリです。 歩くことでビットコインを貯めることができる性質上、Move To Earn系のブロックチェーンゲーム・NFTゲームに似ているように見えますが、BitWalk(ビットウォーク)でのビットコイン獲得には、ブロックチェーンの関係がありません。単純に広告収益をユーザーで分配しているサービスです。 ビットコインは気になるけれど、まずは無料で手に入れてみたいという方にもオススメのアプリでしょう。 BitWalk(ビットウォーク)の始め方・使い方 BitWalk(ビットウォーク)を始めるには、アプリのインストールとビットコインを受け取るために暗号資産取引所の口座開設が必要になります。 口座開設には数日程度時間を要することもあるため、まだ暗号資産取引所の口座をお持ちでない場合は、早めに口座を開設しておきましょう。 暗号資産取引所のCoincheckでは、最短1日で取引が行えます。口座開設をご検討の方は、ぜひCoincheckをご利用ください。 Coincheckの無料登録はこちら アプリインストール BitWalk(ビットウォーク)を始めるには、まずスマートフォンにアプリをインストールしましょう。iOSはApp Storeから、AndroidではGoogle Playからダウンロードできます。 また、歩いてポイントを獲得するという性質上、スマートフォンには歩数計機能が必要になります。 iPhoneにはヘルスケアAppが搭載されているため、BitWalkのインストール後に連携をしておきましょう。 AndroidにはデフォルトでGoogle Fitなどの歩数計アプリがインストールされていない場合があるため、必要に応じてGoogle Fitをインストールしましょう。 アプリの設定が終わったら、歩いてスタンプを貯められます。 また、会員登録を行っておくと、機種変更時や誤ってアプリを削除したときに安心です。 BitWalk(ビットウォーク)での出金・換金方法 BitWalk(ビットウォーク)で貯めたビットコインを出金・換金するためには、先述の暗号資産取引所の口座開設をする必要があるほか、最低出金金額が設定されています。 最低出金金額には0.2mBTC、つまり0.0002BTCが必要になります。0.2mBTCは、2023年7月24日時点のレート(1BTC=約420万円)で、850円相当です。 送金時には受け取り用のビットコインアドレスが必要です。Coincheckではアプリからかんたんに受け取ることができます。詳細な方法は、こちらからご確認ください。 h2 BitWalk(ビットウォーク)のその他の機能 BitWalk(ビットウォーク)は、歩いてビットコインを貯める以外にも、ビットコインの相場を見る機能や、相場予想でビットコインが獲得できる機能、CMを見てガチャを回せる機能があります。 リップルが貯まるXRP Walkというアプリがある BitWalk(ビットウォーク)の姉妹アプリに、同じような機能でリップルを獲得することができるXRP Walkというアプリがあります。 提供会社は同じ株式会社Paddleで、同様に換金では暗号資産取引所の口座が必要です。 XRP Walkも含めて、多くの歩いてポイントを獲得するタイプのアプリは、同一端末なら同じ歩数計を参照しています。そのため、複数のアプリをインストールし、それぞれのアプリから報酬を獲得しているユーザーがいます。 BitWalk(ビットウォーク)の注意点 BitWalkを利用する上で、いくつか覚えておきたいポイントがあります。うっかりすると獲得したスタンプやビットコインを任意のタイミングで獲得できない場合があるため、予め注意しましょう。 Coincheckなどに登録しないと出金・換金できない BitWalkのアプリ単体では、日本円に換金することができません。換金を行うには、出金先の暗号資産取引所でビットコインを売却し、その取引所から銀行口座に出金する必要があります。 また、一般に暗号資産取引所は口座開設には数日の時間がかかります。そのため、ビットウォークで貯めたビットコインをすぐに換金したい場合には、貯まる前に口座開設を行っておくとスムーズです。 有効期限がある 貯めたスタンプには有効期限が存在します。貯まったスタンプは午前3時までにビットコインに交換しないと有効期限が切れてしまうため、毎日スタンプをビットコインに交換する必要があります。 スタンプをビットコインに交換するためには、1スタンプごとにそのままビットコインを獲得するか、動画を見て5倍獲得するかを選択する必要があります。そのため、有効期限ギリギリの時間で広告を見ると、スタンプを失う可能性があるため、時間に余裕を持ってビットコインに交換するとよいです。 広告を見る回数 前項の通り、ビットコインを獲得する際に、スタンプごとに広告を閲覧して5倍で獲得するかを選択する必要があります。 そのため、一日の最大獲得量である40個のスタンプを5倍で獲得するには、それだけ多くの広告を閲覧しなければいけません。 ビットウォークはアプリの性質上、広告を見ることでポイントを獲得するタイプのアプリといえます。広告は見るものと考えてサービスを利用すると考えるとよいかもしれません。 なお、5倍にしないでビットコインは獲得できますが、貯まる量がそれだけ減るということも覚えておきましょう。自分の生活スタイルや時間の余裕に合わせた利用をオススメします。 まとめ 広告を見ることでビットコインを獲得できるBitWalk(ビットウォーク)は、無料で暗号資産取引を始めたい方に向いているサービスです。 日々の移動で暗号資産を手に入れることができるため歩くことにインセンティブができ、運動不足と言われている現代では、健康の維持管理でも役に立つアプリかもしれませんね。

メルコイン(メルカリでビットコイン)とは、2021年4月に設立された、日本大手のフリマアプリ「メルカリ」が運営する子会社です。 2023年3月9日、メルコイン(メルカリでビットコイン)が、アプリ内でビットコイン取引ができるサービスの提供を開始しました。サービス提供開始3ヶ月強で利用者が50万人を突破するなど、大きな盛り上がりを見せています。 そこで今回の記事では、Coincheck(コインチェック)とメルコインに焦点を絞って、それぞれの手数料やサービスを徹底比較していきます。 ※メルコイン(メルカリでビットコイン)の最新情報については公式サイト(https://about.mercoin.com/ )をご参照ください。 初心者におすすめする仮想通貨やビットコイン取引所に関してはこちらに記載しているので、ぜひご覧ください。 【おすすめ】初心者向けの仮想通貨・ビットコイン取引所とは?【暗号資産取引所】 Coincheck Coincheckの無料登録はこちら 目次 1.メルコイン(メルカリでビットコイン)とは 2.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較一覧 3.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その1【取扱通貨・銘柄数】 4.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その2【口座開設までにかかる時間】 5.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その3【手数料】 取引手数料 スプレッド手数料 入出金手数料 6.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その4【その他サービス】 7.メルコイン(メルカリでビットコイン)はこんな人にオススメ 8.Coincheck(コインチェック)はこんな人にオススメ 9.まとめ 他の暗号資産(仮想通貨)取引所との比較記事一覧 1.メルコイン(メルカリでビットコイン)とは メルコインとは、2021年4月に設立された、日本大手のフリマアプリ「メルカリ」が設立した子会社です。 主にブロックチェーンに関するサービスの提供を行っており、2023年3月にはメルカリ内で得た売上金でビットコイン(BTC)が購入できるサービスをリリースしました。ビットコイン購入時の資金として、メルカリで不用品を売った売上金やお友達招待などでもらったポイント、そして金融機関からチャージした残高を利用することができます。 メルコインは「多様な価値がめぐる新しい経済をつくる」ことをミッションとして掲げており、 テクノロジーによって、誰もが暗号資産、デジタル資産などあらゆる価値を簡単に交換できる世界の実現を目指しています。そのことから、現時点でのメルコインで購入できるのはビットコインのみとなっていますが、今後取引銘柄を増やす可能性やNFTマーケットプレイスなどのサービスが展開されることも十分にあると考えられるでしょう。 【初心者向け】ビットコインとは?仕組みをわかりやすく解説! Coincheck 2.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較一覧 まずは、メルコインとCoincheckの基本情報の違いを確認していきましょう。以下は、2024年3月時点の情報を元に作成した表です。 メルコイン(メルカリでビットコイン) Coincheck 取扱通貨・銘柄数 1 29 口座開設までの時間(※1) ・最短即日(既にメルカリのアカウントを持っていて、本人確認が完了していればすぐに口座開設の申し込みが可能) ・最短翌営業日 本人確認方法 ・マイナンバー読み取り方式・自撮り方式(※2) ・アプリでのかんたん本人確認・Webからの本人確認(※3) 取引手数料 ・無料(販売所) ・無料(販売所)・一部銘柄にMaker手数料、Taker手数料あり(取引所)(※4) スプレッド手数料(※5) ・約1%(販売所) ・0.1%〜5%(販売所)・約0.0028%(取引所) 入出金手数料 ・入金:無料・出金:200円(※6) ・入金:無料(銀行振込の場合)・出金:407円 最低購入価格 1円から 500円から 外部ウォレットへの送金 不可 可能 主なサービス ・メルコイン・メルカリ・メルペイ・メルカリShops ・Coincheck(販売所/取引所)・Coincheck NFT・Coincheck貸暗号資産サービス・Coincheckつみたて・Coincheckでんき・Coincheckガス・Coincheck IEO ・Coincheck INO・Sharely 公式サイト https://jp.mercari.com https://coincheck.com/ja/ (※1)本人確認方法や申し込みの混雑状況によって変化します (※2)詳細はメルカリのウェブサイトをご覧ください (※3)Coincheckの本人確認方法については、こちらをご覧ください。 (※4)Coincheckの取引所における取引手数料については、こちらをご覧ください。 (※5)2024年3月時点のビットコイン取引におけるスプレッド手数料を示しています。 (※6)メルペイアカウントへの出金は無料。メルペイアカウントから銀行等への振込に200円の手数料が生じる。 表から見て取れるように、Coincheckとメルコインには、手数料や取扱銘柄、提供するサービスの種類などに様々な違いがあります。それぞれの特徴を把握した上で、それぞれの取引所は以下のような人におすすめです。 おすすめな人 おすすめの取引所 理由 既にメルカリでの本人確認を完了しており、ビットコインに興味がある人 メルコイン 既にメルカリを利用して本人確認まで済んでいる人であれば、最短即日で口座開設が完了するため 不要な日用品をビットコインに変えたい人 メルコイン メルカリで得た売上金を使ってビットコインが購入できるため 色んな暗号資産を保有してみたい人 Coincheck 取引所も合わせて29種類もの暗号資産を取扱っているため 取引所で購入した暗号資産をプライベートウォレットに送金したい人 Coincheck 暗号資産を購入後、取引所のウォレットからプライベートウォレットに送金できるため NFT取引にも興味がある人 Coincheck Coincheckでは暗号資産交換業だけでなく、NFTマーケットプレイスを運営しているため ここでまとめたメルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較を以下から詳しく解説します。 3.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その1【取扱通貨・銘柄数】 2024年3月時点、メルコインとCoincheckで取引できる銘柄は以下の通りです。 メルコイン(メルカリでビットコイン) Coincheck ビットコイン(BTC) ◯ ◯ イーサリアム(ETH) - ◯ イーサリアムクラシック(ETC) - ◯ リスク(LSK) - ◯ リップル(XRP) - ◯ ネム(XEM) - ◯ ライトコイン(LTC) - ◯ ビットコインキャッシュ(BCH) - ◯ モナコイン(MONA) - ◯ ステラルーメン(XLM) - ◯ クアンタム(QTUM) - ◯ ベーシックアテンショントークン(BAT) - ◯ アイオーエスティー(IOST) - ◯ エンジンコイン(ENJ) - ◯ パレットトークン(PLT) - ◯(取引所での取扱い) サンド(SAND) - ◯ ポルカドット(DOT) - ◯ フィナンシェトークン(FNCT) - ◯ チリーズ(CHZ) - ◯ チェーンリンク(LINK) - ◯ メイカー(MKR) - ◯ ダイ(DAI) - ◯(取引所での取扱い) ポリゴン(MATIC) - ◯(Polygonチェーン対応) アクシーインフィニティ(AXS) - ◯ エイプコイン(APE) - ◯ イミュータブル(IMX) - ◯ ラップドビットコイン(WBTC) - ◯ アバランチ(AVAX) - ◯ シバイヌ(SHIB) - ◯ ※取扱通貨数及び取扱銘柄は2024年3月時点のもの 現時点でCoincheckでは取引所も含め、合計で29種類もの通貨の取扱いを行っています。一方で、メルコインで取扱っている通貨はビットコイン(BTC)のみですが、逆に他の選択肢がないため、最初からビットコイン取引だけを目的とする方にとっては使いやすいサービスと言えるでしょう。 Coincheck(コインチェック)で現在取引できる通貨は何種類?仮想通貨(暗号資産)の購入手順 Coincheck 4.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その2【口座開設までにかかる時間】 続いて、口座開設までにかかる時間を比較してみましょう。メルコインとCoincheckでは、口座開設に要する時間をそれぞれ次のように説明しています(※1)。 メルコイン→最短即日(※2) Coincheck→最短翌営業日 メルコインでは、口座開設の申し込みを行う際には、以下の3つを完了しておく必要があります。 メルカリアプリのアカウント登録 生体認証の登録 本人情報の確認(「マイナンバー読み取り方式」or「自撮り方式」) 既にメルカリでのアカウント登録に併せて本人確認が完了している場合は、その日のうちに暗号資産取引を始めることが可能です。口座開設までの詳細については、メルカリのウェブサイトをご覧ください。 同様に、Coincheckの口座開設を行う際にも3つのステップを完了させる必要があります。 Coincheckのアカウント登録 SMS認証(電話番号認証) 本人確認を行う(「アプリでのかんたん本人確認」or「Webからの本人確認」) Coincheckでの本人確認は『iOS/Androidアプリからでのお申し込み』と『Webからのお申し込み』の2種類があり、それぞれ確認方法や完了までに要する時間が変化します。Webからのお申し込みは当社審査後、ハガキの受け取りで完了となりますが、アプリからのお申し込みは「かんたん本人確認」で審査が完了すればすぐにご利用可能になります。 Coincheckでの口座開設方法については、以下の記事を参考に進めてみてください。 (※1)口座開設にかかる日数は混雑状況や本人確認の方法により変わります。 (※2)既にメルカリでの本人確認を完了させている方のみ対象です。 Coincheck(コインチェック)の口座開設方法と手順を解説【動画付き】 Coincheck 5.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その3【手数料】 次に暗号資産取引における各種手数料についてみていきましょう。 取引手数料 ここで紹介する取引手数料とは、主に取引金額に関係なく、売買回数に応じて一定の金額が引かれる固定ベースの手数料を示しています。 取引手数料に関しては、メルコインとCoincheckでは、以下のように説明されています。 メルコイン→無料 Coincheck→無料 スプレッド手数料 暗号資産取引の場合、スプレッドは「売値と買値の差額」という意味で用いられます。そしてこの差額分が課金される仕組みをスプレッド手数料と呼びます。 例えば、ある販売所でビットコイン(BTC)の価格が「買値=74万円、売値=72万円」になっていたとします。この場合のスプレッドは「74万-72万の2万円」になります。 スプレッドが狭ければ手数料負担が少なくなり、トレーダーにとって有利な取引条件となります。また、このスプレッドの幅は通貨の種類や流動性、「販売所」と「取引所」によっても変わってきます。 「販売所」はユーザーが運営会社が保有する暗号資産を対象に売買を行うのに対して、「取引所」はユーザー同士が暗号資産の購入や売却を行う取引場です。 この場合、メルコインは「交換所」に該当し、Coincheckは「交換所」と「取引所」の両方に該当します。それを踏まえた上で、それぞれのスプレッドをビットコイン(BTC)を例にとって比較してみましょう。 メルコイン(販売所)→約1.0%  Coincheck(販売所)→約5.9% Coincheck(取引所)→約0.0028% ※2024年3月時点のビットコイン取引におけるスプレッド手数料 取引金額が大きくなるにつれて、スプレッドによる手数料も多く取られてしまいます。ただ、取引所はスプレッドが狭い代わりに、取引未経験の方には少し難解な方法でトレードを行うため「まずは少額からビットコインを保有してみたい」と考えている方は、取引方法がシンプルなメルコインやCoincheckの販売所から取引を始めてみることをオススメします。 取引所での売買方法が気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。 暗号資産(仮想通貨)の買い方を解説!初心者が知っておきたい注意点も Coincheck 入出金手数料 入出金手数料とは、暗号資産取引所で資金を入金する際や利益を引き出す際に発生する手数料です。取引所によって異なり、一部の入金方法に対して手数料を課したり、出金手数料を設定している場合もあります。 ※2024年3月時点 Coincheckでは、銀行振込、コンビニ入金、クイック入金の3つの入金方法を利用することができます。 メルコインでの入金(チャージ)方法も3つです。そして特徴的なのは、銀行やコンビニATMからのチャージが無料である点です。最低入金金額や一日あたりの入金金額の上限があるにしても、それぞれの入金方法で手数料が一切かからないのはメルコインを利用する大きなメリットと言えるでしょう。 また、それぞれのウォレットにある資金を銀行口座に振り込む際には、Coincheckでは一度あたり407円、メルコインでは200円の手数料が発生します。 仮想通貨(暗号資産)・ビットコイン(BTC)の入金方法 Coincheck 6.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その4【その他サービス】 最後に、メルコインとCoincheckが独自に提供しているその他のサービスについてもみていきましょう。 メルコイン(メルカリでビットコイン) Coincheck 主なサービス ・メルコイン・メルカリ・メルペイ・メルカリShops ・Coincheck(販売所/取引所)・Coincheck NFT・Coincheck貸暗号資産サービス・Coincheckつみたて・Coincheckでんき・Coincheckガス・Coincheck IEO・Coincheck INO・Sharely アプリに関しては、現在メルコインが提供しているものはなく、株式会社メルカリが提供しているフリマアプリ『メルカリ』のサービスの一部として、メルコインが提供しているビットコイン交換サービスが導入されています。 それに対してCoincheckでは、2019年から5年連続で年間ダウンロード数「国内No.1(※)」を獲得している「コインチェックアプリ」を提供しています。 その他サービスに関しては、メルコインではメルカリの売上金やポイントを暗号資産と交換できたり、保有している暗号資産をメルペイにチャージして、メルカリでのショッピングや提携している飲食店等で決算に利用できるなど、メルカリ経済圏と連動したサービスを提供しています。 一方のCoincheckは、Coincheck IEOやCoincheckつみたて、Coincheck貸暗号資産サービスやCoincheckガスなど、暗号資産の取引以外のサービスも充実している点が特徴的です。 (※)対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak Coincheck(コインチェック)の特徴と4つのサービスを紹介します Coincheck 7.メルコイン(メルカリでビットコイン)はこんな人にオススメ これまで見てきた特徴を考慮すると、メルコインは次のような人におすすめのサービスと言えるでしょう。 初めてのトレードで、まずはビットコインを購入してみたい 既に本人確認を済ませていて口座開設をスピーディーに行いたい 日頃からメルカリ関連のサービスを利用している メルコインでは、最低価格1円からビットコイン取引を始めることが可能です。また、暗号資産取引の経験がない方でも、メルカリ関連のサービスを利用しており本人確認を済ませていれば、最短即日で口座を開設することができるため、「前々から暗号資産取引に興味があり、まずは簡単にビットコインを購入してみたい」という方に特におすすめのサービスです。 8.Coincheck(コインチェック)はこんな人にオススメ 逆にCoincheckは、次のような人におすすめのサービスと言えます。 さまざまな暗号資産を取引したい NFTの取引をしたい IEO・INOに参加してみたい 暗号資産の積立投資がしたい Coincheckでは、ビットコインを始めとする26種類もの暗号資産を取り扱っていることから、主要コインだけなく複数の暗号資産を保有することで資産リスクを分散させることができます。また、取扱通貨の豊富さだけでなく、毎月一定額の暗号資産を購入できる「Coincheckつみたて」や、まだ市場に出ていないトークンを割安価格で購入できる「Coincheck IEO」、初めて販売されるNFTコレクションを購入できる「Coincheck INO」など、様々な方法で暗号資産を保有できる点がCoincheckを利用する大きなメリットであると考えられます。 また、メルコインではNFTの取引サービスは提供していません。一方のCoincheckでは、「Coincheck NFT」というマーケットプレイスを通じて以下の※20タイトルのNFT売買を行うことが可能です。 ※2024年3月時点 Coincheck NFT取扱いタイトル CryptoSpells The Sandbox NFTトレカ Sorare Meebits Decentraland Art Blocks Generativemasks Joyfa Otherside Moonbirds ENS(Ethereum Name Service) MAYC(Mutant Ape Yacht Club) NOT A HOTEL 元素騎士オンライン-META WORLD- SEKAINOOWARIKARA TSUBASA NFT ANREALAGE(アンリアレイジ) ※OASIS COMMUNITY PASS NFT(OCP) Eternal Crypt - Wizardry BC -(エターナルクリプト -ウィザードリーBC-) LIFULL STAY MEMBERSHIP De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ) (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら 「豊富な種類の方法の中から、さまざまな方法で暗号資産を保有したい」、「暗号資産だけでなく、NFTにも興味がある」「IEOやINOに参加したい」という方は、ぜひこの機会にCoincheckで取引をはじめてみましょう。 Coincheckの無料登録はこちら 9.まとめ 今回は、メルコインとCoincheckについて比較してみました。 まとめ Coincheckは複数の暗号資産を購入でき、取引以外のサービスも豊富 メルコインはビットコインなら1円から購入でき、また既にメルカリで本人確認が完了していれば最短即日で口座開設ができるスピーディーさが魅力 どちらも初心者にとっても使いやすく、併用も可能 総括して、メルコインとCoincheckは、それぞれ異なったサービスの魅力を持っています。 その中で、もし自身の目的に合致するものがあれば、この機会にメルコインやCoincheckのサイトでサービスの詳細をチェックしてみるとよいでしょう。 また、どちらも口座開設手数料や維持コストはかからないので、せっかくなら両方に口座を開設して、使用感を確かめて比べてみるのもおすすめです。 他の暗号資産(仮想通貨)取引所との比較記事一覧 ⚫️楽天ウォレットの特徴や評判、手数料やCoincheckとの比較を知りたい方はこちら! 楽天ウォレットとは?取扱通貨や手数料についてCoincheck(コインチェック)との違いを解説 Coincheck ⚫️GMOコインの特徴や評判、手数料やCoincheckとの比較を知りたい方はこちら! 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Winnyとは、2002年に日本で登場したWindows向けのファイル共有ソフトです。Peer to Peer(ピアツーピア:P2P)と呼ばれる通信方式を利用することで、サーバーを介さずにユーザー同士で直接データのやり取りを行います。 Winnyの使用をめぐっては、著作権侵害や情報漏洩を起こす利用者が続出したことで、社会問題にまで発展しました。そして、違法アップロードを行い逮捕されるユーザーが出てくる中で、捜査の手は開発者の金子勇氏にまで及ぶようになります。 この記事では、日本中で物議を醸し、2023年には映画化までされたWinnyの仕組みや問題点、金子氏が逮捕・起訴されてから無罪を勝ち取るまでの軌跡(通称「Winny事件」)などについて解説していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 Winny(ウィニー)とは P2P技術を利用してファイルの共有を行う Winny(ウィニー)が問題視された理由 違法なファイルのやり取り(著作権侵害問題) 「暴露ウイルス」感染による情報流出 Winny(ウィニー)事件とは?誕生までの経緯と開発者・金子勇氏が逮捕された理由 2ちゃんねるの神「47氏」によって開発されたWinny 続出する著作権侵害 金子氏はなぜ逮捕された?「Winny事件」の経緯・争点 【2023年】Winny事件をテーマにした映画が公開 Winny(ウィニー)以外のファイル共有ソフト Napster(ナップスター) WinMX(ウィンエムエックス) Share(シェア) BitTorrent(ビットトレント) パソコンからの情報流出を防ぐ方法 セキュリティソフトを導入する ファイル共有ソフトをインストールしない PCのアップデートをこまめに行う Winny(ウィニー)に関するQ&A まとめ Winny(ウィニー)とは Winnyとは、2002年に日本で登場したWindows向けのファイル共有ソフトです。巨大掲示板の2ちゃんねる上で「47氏」と呼ばれていた、プログラマーの金子勇氏によって開発されました。金子氏は当時、東京大学の大学院で特任助手を務めていました。 ファイル共有ソフトとは、インターネット上で不特定多数のユーザーとファイルを交換するためのソフトのことで、Winnyの他にもNapster、WinMX、Shareなどさまざまな種類が開発されました。 しかし、交換されるファイルの大半がゲームや音楽、漫画、映画などから違法に複製されたものだったことから、ファイル共有ソフトの使用をめぐっては著作権法違反の容疑で逮捕・起訴される利用者が続出しました。 そしてWinnyに関しては、使用者だけでなく開発者の金子氏も逮捕される事態に発展したため、他のソフトに比べて話題性が高く、金子氏の裁判の経緯はメディアでも度々取り上げられました。 P2P技術を利用してファイルの共有を行う Winnyでは「Peer to Peer(ピアツーピア:P2P)」と呼ばれる技術を利用して、ユーザー間でファイルの共有を行います。 P2Pとは、不特定多数の端末(PC、スマホなど)がサーバーを経由せずに、端末同士で直接ファイルのやり取りを行う通信方式を指します。なお、P2Pネットワークに接続している端末のことを、“ピア”もしくは“ノード”と呼びます。 クライアントサーバー方式とP2P方式の違い ネットワークの通信方式には、P2P方式の他に従来型の「クライアントサーバー方式」があります。 両者の最も大きな違いとしては、中央集権的なサーバーの有無が挙げられます。一般的な通信方式として知られるクライアントサーバー方式では、利用者が操作するクライアント(端末)からの要求に基づいて、サーバーがデータの提供を行います。私たちが普段インターネットでアクセスするサイトは、主にこちらの方式を採用しています。 一方、P2P方式では情報を一元管理するサーバーが存在せず、ネットワークに接続している端末同士で直接データの検索や送受信を行います。P2Pでは特定のサーバーに処理が集中しないため、クライアントサーバー方式に比べて回線が軽く、処理速度が速いという特長があります。また、高価なサーバーを用意する必要がない分、低コストで通信システムを構築できる点もメリットとして挙げられます。 なお、P2Pの技術はWinnyなどのファイル共有ソフトの他にも、LINEやビットコインに代表される暗号資産にも活用されています。 Winny(ウィニー)が問題視された理由 Winnyの利用に関する問題点としては、主に以下の2つが挙げられます。 違法なファイルのやり取り(著作権侵害問題)「暴露ウイルス」感染による情報流出 それぞれ詳しく見ていきましょう。 違法なファイルのやり取り(著作権侵害問題) 前述したように、Winnyの使用をめぐっては法的な面からさまざまな問題が起こりました。Winnyを介してやり取りされるファイルの大半が、市販されている漫画やゲーム、音楽やビジネスソフトなどから違法に複製されたものだったため、著作権を侵害する利用者が続出し、深刻な社会的被害をもたらしたのです。 2003年11月には、任天堂の『スーパーマリオアドバンス』などのゲームソフトをWinny 上に違法アップロードした19歳の男性と、『ビューティフル・マインド』などの映画を違法アップロードした41歳の男性が著作権法違反の疑いで逮捕されました。 なお、著作権法第119条第1項の規定によると、違法アップロードによって著作権や出版権を侵害した場合には、10年以下の懲役もしくは1,000千万円以下の罰金、またはこれらが併科されます。 「暴露ウイルス」感染による情報流出 ファイル共有ソフトを使ってダウンロードしたファイルの中には、「暴露ウイルス」と呼ばれるマルウェアが仕込まれていることがあります。 暴露ウイルスとは、PCに保存されている情報を外部に漏洩させる機能をもつコンピュータウイルスのことです。Winnyでは、「Antinny」や「山田オルタナティブ」などの暴露ウイルスが登場し、感染した利用者の個人情報の流出が問題になりました。 2006年2月には、海上自衛隊に所属する通信員の私物PCから、海上自衛隊の機密情報がWinnyを通じて流出するという事件が起こりました。続く2007年3月には、生命保険会社が管理する顧客情報など1,501件の個人情報がWinnyを通じて流出しました。さらに、同年6月には同じくWinnyのウイルスに感染した警察官の私物PCから、1万件を超える警察庁の内部情報が流出する事件が起こり、データを流出させた巡査長が懲戒免職になりました。 いずれのケースも、関係者のPCが暴露ウイルスに感染していたことが情報漏洩の原因だったことから、Winnyの使用は重大なセキュリティリスクとして認識されるようになります。そして、多くの企業や官公庁が社員や職員に対してWinnyなどのファイル共有ソフトの使用を禁止にする措置を講じて、情報漏洩の防止に努めるようになりました。 Winny(ウィニー)事件とは?誕生までの経緯と開発者・金子勇氏が逮捕された理由 多発する著作権侵害が社会問題化する中で、Winnyをめぐる騒動は開発者の金子氏も巻き込んで法定闘争へと発展しました。 2004年に「著作権法違反ほう助」の疑いで逮捕・起訴された金子氏は、それから7年をかけて自らの無罪を証明するために闘います。この一連の法廷闘争は通称「Winny事件」と呼ばれ、裁判の経緯や争点がこれまでさまざまなメディアで取り上げられてきました。2023年には事件をテーマにした映画も公開されるなど、Winny事件は今もなお多くの人々の関心を集めています。 ここでは、Winnyが誕生してからWinny事件が終結するまでの経緯を解説していきます。 2ちゃんねるの神「47氏」によって開発されたWinny Winnyの開発者である金子氏には、「47氏」という別の呼び名がありました。 2002年4月1日、2ちゃんねるの「MXの次はなんなんだ?」というスレッド上で、Windows向けの新たなファイル共有ソフトの開発を示唆する書き込みがありました。そして、その書き込み番号が47番だったことから、この投稿者は「47氏」や「47さん」、あるいは「47神」などと呼ばれるようになりました。 当時、ファイル共有ソフトとしてはWinMXが主流でした。しかし、ユーザーごとにIPが表示されるWinMXには匿名性の低さや、ウイルスが仕込まれているファイルが多いなどの問題があったため、利用者の間で代替ソフトの開発を望む声が多く上がっていました。そうした声に応えるように登場したのが、47氏でした。 そして、2ちゃんねるに書き込みがあった1ヶ月後の2002年5月6日、47氏によってWinnyのベータ版が公開されました。ネット上に公開されると瞬く間にユーザーが増えていき、ピーク時には200万以上の人が利用していたと言われるほどの人気をWinnyは獲得していきます。 続出する著作権侵害 Winnyの爆発的な流行とともに、著作権者の許諾を受けずに漫画や音楽などを違法にアップロードする利用者が急増しました。そして、著作権侵害の温床となったWinnyは、次第に取り締まりの対象となっていきます。 そして前述したように、2003年11月にはゲームソフトや映画などをWinny上に違法アップロードしたとして、41歳と19歳の男性が逮捕されました。 Winnyが登場してからしばらくの間は、ファイルを違法にアップロードした利用者のみが処罰の対象となっていましたが、2010年1月1日からは違法ファイルと知りながらダウンロードする行為も違法となりました。 金子氏はなぜ逮捕された?「Winny事件」の経緯・争点 Winnyによる著作権侵害が社会問題化していく中で、警察による捜査の手はついに開発者の金子氏にまで及ぶようになります。そして、ベータ版が公開されてから2年後の2004年5月10日、金子氏は著作権法違反ほう助の疑いにより京都府警に逮捕され、同年5月31日に起訴されます。 裁判では、「Winnyの使用をめぐる著作権侵害の責任は誰にあるのか?」という点が争点となりました。具体的には、検察側が使用者だけでなくソフト開発者の金子氏にも責任があると主張したのに対して、弁護側はソフトそのものに違法性はなく、違法行為があるとすればそれはソフトを使った者の問題であるという主張を繰り広げました。 また、もう1つの争点として、「金子氏がどのような意図をもってWinnyを開発・配布したのか?」という点も審理されました。この点に関しては、検察側がWinnyのもつ犯罪性を認識しながら開発したと主張したのに対して、弁護側は優れたソフトを作りたいという開発者としての純粋な向上心が動機だったと反論しました。 その結果、2006年12月、一審の京都地裁はWinnyが違法だと知りながらソフトの開発を続けたとして、罰金150万円の有罪判決を金子氏に下しました。これに対して、弁護側は判決を不服として控訴します。 そして、二審の大阪地裁は2009年10月、金子氏には犯意がなかったとして一審判決を破棄し、金子氏に対して無罪判決を言い渡しました。それに対して検察は上告しましたが、最高裁により棄却され、これにより金子氏の無罪が確定しました。 【2023年】Winny事件をテーマにした映画が公開 引用:ナカチカピクチャーズ「映画『Winny』予告編」 2023年3月には、Winny事件を題材にした映画『Winny』が公開されました。 同作では2004年に金子氏が逮捕・起訴されてから、7年をかけて無罪判決を勝ち取るまでの軌跡を軸に、Winnyの情報流出により明らかになった愛媛県警による「裏金問題」なども絡む迫真のドラマが展開されます。 なお、映画『Winny』では以下のようなキャッチコピーが使われており、ソフトの開発者と(違法)使用者の帰責性について一考を投じる内容が描かれています。 殺人に使われた包丁をつくった職人は逮捕されるのか─。 技術者の未来と権利を守るため、権力やメディアと戦った男たちの真実の物語。 引用:映画『Winny』 Winny(ウィニー)以外のファイル共有ソフト P2P型のファイル共有ソフトには、Winnyの他にも次のようなものがあります。 NapsterWinMXShareBitTorrent それぞれ詳しく見ていきましょう。 Napster(ナップスター) Napsterは1999年、当時米ノース・イースタン大学の学生だったショーン・ファニングによって開発・公開されたP2P方式のファイル共有ソフトです。 Napsterでは、「どのノードがどんな情報を持っているか」というインデックス情報の管理を中央サーバーが行い、実際のファイルの転送はノード間で直接行われる仕組み(ハイブリッドP2P)を採用していました。 元々大学の仲間内でMP3などの音楽ファイルを共有する目的で開発されたNapsterは、瞬く間に世界中で流行するようになり、公開から1年後の2000年7月には約490万人ものユーザーを抱えるまで成長しました。 しかし、やり取りされるコンテンツの大半が音楽CDから違法に複製されたものだったことから、Napsterは著作権侵害で全米レコード協会(RIAA)から提訴され敗訴し、2001年7月にサービスを停止しました。 WinMX(ウィンエムエックス) WinMXは、2001年にFrontcode Technologies社が開発したハイブリッド型のファイル共有ソフトです。 チャット機能が搭載されていたWinMXは、ファイルの交換だけでなくコミュニケーションツールとしても活用されていました。Napsterが浸透しなかった日本でファイル共有ソフトを利用する人が増えたのは、WinMXがきっかけになったと言われています。 またWinny同様、WinMXでも音楽や映画、ソフトウェアなどの違法ファイルの交換を行うユーザーが増加する問題が起こりました。そして2001年11月、日本において当時19歳と20歳だった2人の学生が著作権侵害容疑で逮捕されました。ちなみにこの事件は、ファイル共有ソフトの使用で刑事摘発された世界初の事例と言われています。 著作権侵害の問題はその後も解消されず、ついに2005年9月、アメリカ最高裁の判決によりWinMXの公式サーバーは閉鎖されました。 Share(シェア) Shareは、2004年に日本で公開されたWindows用のファイル共有ソフトです。 NapsterやWinMXなどのハイブリッド型とは異なり、「ピュアP2P」と呼ばれるネットワーク方式を採用しているShareでは、中央集権的なサーバーを設置せずに各ノード間で直接ファイルの検索と送受信を行います。 不特定多数のノード間でファイルをやり取りすることに加えて、拡散アップロードなどの機能があるShareは、1対1で通信するWinMXなどと比べて匿名性が高いという評価を受けてきました。 しかし、さまざまな解析が進み特定が可能になったことから、次第にShareにおいても著作権法違反で逮捕される利用者が出てきます。2011年には漫画やゲーム、ビジネスソフトなどを違法アップロードした疑いで、国内在住の6名が逮捕されました。 BitTorrent(ビットトレント) BitTorrentは、2001年に米国人プログラマーのブラム・コーエン氏によって開発されたファイル共有ソフトです。 BitTorrentでは、ファイルの送受信はピア同士で行いますが、ファイルの提供者のリスト管理及び検索は“トラッカー”と呼ばれるサーバー上で行われます。つまり、中央集権的なサーバーを使用するBitTorrentはハイブリッドP2Pに分類されます。 BitTorrentではファイルをネットワーク上に分散させているので、容量の大きなファイルも高速でダウンロードすることができます。また、プロトコルなどの仕様が公開されているため、BitCometやμTorrentなどの互換ソフトが多く存在するのも特徴的です。 パソコンからの情報流出を防ぐ方法 前述したように、ファイル共有ソフトを使ってダウンロードしたファイルの中には、「暴露ウイルス」と呼ばれるコンピュータウイルスが仕込まれていることがあります。 Winnyで問題となった暴露ウイルスとしては、「Antinny」やその亜種(山田オルタナティブなど)が挙げられます。これらのウイルスに感染したコンピュータは、個人のプライベート写真や個人情報などがWinny上に勝手に公開されてしまいます。 このような情報流出を防ぐ方法としては、主に以下の3つがあります。 セキュリティソフトを導入するファイル共有ソフトをインストールしないPCのアップデートをこまめに行う どのような方法なのか、順番に見ていきましょう。 セキュリティソフトを導入する パソコンにセキュリティソフトをインストールしておくと、ダウンロードする前にウイルスを発見して警告を出してくれたり、マルウェアが機密情報にアクセスするのを防いだりしてくれます。 また、万が一ウイルスに感染したとしても、セキュリティソフトがネットワーク遮断を行い、個人情報が外部に流出するのを防止してくれます。 ファイル共有ソフトをインストールしない 暴露ウイルスに感染しないための最もシンプルな方法としては、「そもそもファイル共有ソフトを使用しない」ということが挙げられます。 特に、自営業などで仕事とプライベートの用途を分けずに1台のパソコンで兼用している場合には、ファイル共有ソフトの使用は厳禁です。ウイルスに感染して顧客情報などが流出した際には、社会的信用を失うだけでなく、訴訟などの重大な問題に発展する可能性もあります。 PCのアップデートをこまめに行う WindowsやMacには、OSに標準搭載されているセキュリティソフトや機能があります。パソコンを定期的にアップデートすることで、OSに搭載されているセキュリティ機能も最新の状態に更新されます。 またアップデートだけでなく、マルウェア削除ツール(MSRT、MRT)を使用して、悪質なマルウェアの検出・削除を行うことも情報流出の対策として効果的です。 Winny(ウィニー)に関するQ&A Winnyに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 Winnyとは何ですか? Winnyとは、2002年に日本で登場したWindows向けのファイル共有ソフトです。Peer to Peer(ピアツーピア:P2P)と呼ばれる通信方式を利用することで、サーバーを介さずにユーザー間でファイルの送受信を行います。 Winnyを開発したのは誰ですか? Winnyは、2ちゃんねる上で「47氏」と呼ばれていたプログラマーの金子勇氏によって開発されました。当時、金子氏は東京大学の大学院で特任助手を務めていました。 Winny事件とはどのような事件ですか? Winny開発者の金子勇氏が、2004年に「著作権法違反ほう助」の疑いで逮捕・起訴されてから、2011年に無罪判決を勝ち取るまでの過程を通称「Winny事件」といいます。 ファイル共有ソフトにはWinnyの他にどのようなものがありますか? ファイル共有ソフトとしては、Winnyの他にも以下のようなものが開発されました。 Napster WinMX Share BitTorrent まとめ Winnyの仕組みや問題点、開発者・金子勇氏の法廷闘争(Winny事件)などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。 Winnyに関しては、著作権侵害や情報流出といったネガティブな面ばかりが取り上げられる傾向があります。しかし、そこで使用されているP2Pが有用な技術であることや、ファイル共有ソフト自体が優れた発明であることは、これまでの活用事例を見ればすでに証明されていると言っても問題ないでしょう。 Winnyが開発されてから、金子氏が逮捕・起訴された後に無罪を勝ち取るまでの軌跡は、映画『Winny』で詳しく描かれています。濃厚なドラマを楽しみながらWinnyについて学ぶことができるので、興味がある方はぜひご覧になってみてください。

「暗号資産(仮想通貨)のエアドロップって、どういうもの?」 「暗号資産のエアドロップに参加したいけど、どうやったらいいのかわからない…」 暗号資産の取引をしていると、よく目にする「エアドロップ」という言葉。暗号資産投資を始めたばかりの方の中には、上記のような疑問や悩みをお持ちの人もいらっしゃるのではないでしょうか。 暗号資産(仮想通貨)のエアドロップとは、取引所や通貨を発行する企業が設定した条件をクリアすることで、暗号資産やNFTを無料でもらえるイベントを指します。 この記事ではエアドロップに興味をお持ちの方に向けて、以下の7つの項目について解説していきます。 この記事でわかること 暗号資産のエアドロップとは エアドロップのメリット エアドロップの安全性・注意点 【2023年最新】暗号資産エアドロップ情報 過去に実施された暗号資産・NFTのエアドロップ エアドロップに参加する方法 エアドロップの情報収集方法 Coincheckの無料登録はこちら 目次 暗号資産のエアドロップとは エアドロップの参加条件 スナップショット(Snapshot)とは Giveaway(ギブアウェイ)との違い 暗号資産エアドロップのメリット 無料で暗号資産やNFTをもらえる 対象の暗号資産の価格が高騰する可能性がある エアドロップの安全性は?注意すべきポイント 詐欺に遭うリスクがある 価値が付かない可能性がある 原則課税対象となる 【2023年最新】暗号資産エアドロップ情報 Flare(FLR/旧Spark) APENFT(NFT) 過去に実施された暗号資産・NFTのエアドロップ Boba Network(BOBA) Symbol(XYM) BAKC、MAYC ApeCoin(APE) ENS(Ethereum Name Service) 3D Generativemasks エアドロップに参加する方法 ①スナップショット期間中に対象通貨・NFTを保有している ②SNSで指定された投稿を行う ③一定期間内に特定の取引所やサービスを利用する エアドロップの情報収集方法 公式サイト Twitter Telegram、Discord CoinMarketCap、CoinGecko、Airdrops.ioなどの情報サイト エアドロップに関するQ&A 暗号資産のエアドロップとは エアドロップとは、企業や取引所が設定した条件をクリアすることで、暗号資産やNFTを無料でもらえるイベントのことです。 新しく発行する暗号資産やNFTの知名度を上げるために、発行体である企業や取引所がマーケティング戦略の一環としてエアドロップを実施するケースが多くなっています。 また、ハードフォークによってブロックチェーンが分岐し、新しい暗号資産が誕生した際にもエアドロップが行われることがあります。例えば、2017年にビットコイン(BTC)のハードフォークでビットコインキャッシュ(BCH)が誕生した際には、BTCの所有枚数と同量のBCHがユーザーに無料配布されました。 エアドロップの参加条件 エアドロップの代表的な参加条件としては、以下の3つが挙げられます。 ①スナップショットが行われる期間内に対象通貨・NFTを保有している②SNSで指定された投稿を行う③一定期間内に特定の取引所やサービスを利用する 上記の中でも、特に①をエアドロップの参加条件として採用する発行体が多いようです。 スナップショット(Snapshot)とは スナップショットとは、特定の時点でのブロックチェーン台帳の内容を記録する行為のことです。スナップショットを行うことで、実行者はブロックチェーンに格納されている既存のすべてのアドレスとそれに関連するデータ(トランザクション、手数料、メタデータなど)を閲覧することができます。 エアドロップの主催者は、参加条件となっている通貨の保有状況をチェックするためにスナップショットを行います。 例えば、エアドロップの参加条件が「8/10の12時の時点で、Aという暗号資産を100枚以上保有していること」というものだったとしたら、「8/10の12時」にスナップショットが行われることを意味します。 この時点でAを100枚以上持っていれば、そのユーザーは参加条件を満たしていると見なされます。そして後日、取引所や発行体によって決められた枚数のトークンが個人用のウォレットに配布されます。 Giveaway(ギブアウェイ)との違い 暗号資産の世界では、エアドロップと似た意味をもつ言葉として「Giveaway」という用語があります。 Giveawayは「無料で与える」という意味をもち、エアドロップとほぼ同じ使われ方をします。発行体によってエアドロップという言葉を使うところと、Giveawayという言葉を使うところが分かれるようですが、意味としては両者に大差はありません。 特に外国の企業や取引所が主催者の場合、AirdropではなくGiveawayが使われることがよくあります。 引用:Twitter(@binance) 暗号資産エアドロップのメリット エアドロップのメリットとしては、主に以下の2つが挙げられます。 無料で暗号資産やNFTをもらえる対象の暗号資産の価格が高騰する可能性がある それぞれ詳しく見ていきましょう。 無料で暗号資産やNFTをもらえる エアドロップの最大のメリットは、暗号資産やNFTを無料で受け取れることです。 読者の方の中には、そもそも無料で暗号資産を受け取ることに対して疑問や不安を抱く方もいらっしゃるかもしれません。「そんなことをして、主催者側にとって何のメリットがあるのか?」と。 先ほども軽く触れましたが、エアドロップには対象となる暗号資産の知名度アップや市場での流動性の向上、ユーザー数の増加などの目的があり、実施する企業にとっては宣伝効果が期待できるというメリットがあります。そして、そのメリットを享受するために、暗号資産を無料で配布しているのです。 一般的な企業が商品広告を出したり、キャンペーンをしたりして自社の商品を宣伝するのと同じように、エアドロップを利用して暗号資産やNFTの宣伝活動をしていると考えるとわかりやすいかもしれません。 対象の暗号資産の価格が高騰する可能性がある エアドロップの参加条件が「特定の暗号資産を保有していること」だった場合、エアドロップを受ける目的で対象通貨を購入する人が増えて、一時的に通貨の価格が高騰することがあります。 ただしこのケースでは、スナップショットが行われるまでに価格が高騰して、スナップショットが終わると一気に価格が下がることが往々にしてあります。つまり、スナップショットを終えエアドロップの権利を得た時点で、対象通貨を売却する人が一定数いるということです。 またそれとは別のパターンとして、エアドロップで受け取った暗号資産が将来的に値上がりして利益を得られるケースもあります。エアドロップされた時点では無名だったとしても、取引所への上場や有名企業との提携などで知名度が上がれば、通貨としての価値が飛躍的に上昇する可能性があります。 エアドロップ参加者の中には、対象通貨を受け取っても知名度が上がるまで保有しておき、価格が上がった時点で売却するという人もいるようです。 エアドロップの安全性は?注意すべきポイント エアドロップに参加する際には、以下の3点に注意する必要があります。 詐欺に遭うリスクがある価値が付かない可能性がある原則課税対象となる どのような内容なのか、順番に解説していきます。 詐欺に遭うリスクがある エアドロップに参加する際に、最も気をつけなくてはいけないのは「詐欺に遭うリスクがある」ということです。 これまで、詐欺を目的にエアドロップを利用する犯罪がいくつも起こっています。例えば、個人情報を悪用するためにメールアドレスの入力を求めたり、エアドロップの参加者からウォレットのパスワードを聞き出して、保管していた暗号資産を盗み取ったりするなど、さまざまな詐欺の手口があります。 また、エアドロップに参加した覚えがないのに、突然ウォレットに知らない暗号資産が送られてくるケースもあります。これもエアドロップを装った詐欺の一種で、送られてきた通貨を取引所で売ろうと試み、ウォレットと取引所の接続を行うと、ウォレットの中身をすべて抜き取られてしまう仕組みになっています。 フィッシング詐欺に注意 フィッシング詐欺とは、送信者を詐称した電子メールを送りつけたり、偽の電子メールから偽のホームページに接続させたりするなどの方法で、クレジットカード番号、アカウント情報(ユーザID、パスワードなど)といった重要な個人情報を盗み出す行為のことを言います。なお、フィッシングはphishingという綴りで、魚釣り(fishing)と洗練(sophisticated)から作られた造語であると言われています。 引用:総務省「フィッシング詐欺に注意|基本的な対策」 エアドロップでよく見られるフィッシング詐欺の手口としては、実在する企業や取引所の公式サイトを装った偽サイトへユーザーを誘導し、サイト上でウォレットや取引所のパスワードを入力させて情報を抜き取り、保管している暗号資産を盗み出すというやり方があります。 この手口の場合、下の例のようにURLの文字を一文字だけ変えて、よく注意して見ないと偽物のサイトだとわからないように偽装して、ユーザーを偽のホームページにアクセスさせるやり方が一般的なようです。 (本物)coincheck.com → (偽物)coinchéck.com ※「e→é」になっている このような手口でフィッシング詐欺に遭わないためにも、エアドロップに参加する際にはサイトのURLが正式なものなのかを確認してからアクセスするようにしましょう。 ウォレットのパスワードは絶対に教えない 暗号資産のエアドロップを実施する際には、受取側のウォレットのパスワード情報は必要ありません。つまり、エアドロップの受取に際して運営者がウォレットのパスワードや秘密鍵を聞いてきた場合は、詐欺の可能性が高いと考えてよいでしょう。 ウォレットのパスワードを第三者に教えてしまうと、保管している暗号資産やNFTを盗まれてしまう危険があるため、絶対に教えないように気をつけましょう。 価値が付かない可能性がある エアドロップで暗号資産を受け取ったとしても、その通貨に価値がなければ利益を得ることはできません。例えば、Aという暗号資産を1,000枚受け取ったとしても、Aの価格が1枚0.1円だったとしたら、すべて売却しても100円の利益しか得られないことになります。 元々無料でもらったものなので、金銭的にマイナスになることは基本的にはありません。ただし、エアドロップに参加するために対象の暗号資産を購入した場合は、エアドロップ後に価格が下がると”含み損”を抱えてしまうので注意が必要です。 原則課税対象となる 暗号資産をエアドロップによって取得すると、原則課税対象となります。詳細については最寄りの税務署や国税庁にご確認いただくか、税理士の方にご相談ください。 【2023年最新】暗号資産エアドロップ情報 2023年に予定されているエアドロップとして、ここでは特に注目度の高い以下の2つをご紹介します。 Flare(FLR/旧Spark)APENFT(NFT) Flare(FLR/旧Spark) Flare(FLR/旧称:Spark)は、Flare Network上で利用できるネイティブトークンです。 Flareは、2020年12月12日に実施されたスナップショット時点でXRPを保有していたウォレットに対し、エアドロップされた暗号資産です。 Flare Networksのトークン配布イベントは2023年1月9日に実施されました。そして、この日から2週間以内にFLRを顧客に配布することに同意した取引所では、対象ユーザーに対して配布が行われました。 なお、Coincheckから対象となるお客様へのFlare付与は、2023年1月19日に実施されました。 通貨単位 FLR 発行可能上限数 なし(初期発行1,000億 FLR) 価格(2023年1月16日時点) 5.54円 時価総額ランキング(2023年1月16日時点) 82位 公式サイト https://flare.network/ 暗号資産FLR(フレア)とは?Flare Networkネイティブトークンを簡単解説! Coincheck APENFT(NFT) こちらは、NFTの取引をメインに行うプロジェクト「APENFT」によるエアドロップです。 毎月10日に実施されるスナップショット時に、100枚以上のTRON(TRX)を保有しているユーザーに対し、「APENFT」のガバナンストークンであるAPENFTトークンが配布されます。 なお、こちらのトークン配布イベントは2023年6月10日まで実施される予定です。 通貨単位 NFT 発行可能上限数 999,990,000,000,000 価格(2023年1月16日時点) 0.00005972円 時価総額ランキング(2023年1月16日時点) 210位 公式サイト https://apenft.io/ 過去に実施された暗号資産・NFTのエアドロップ 続いて、過去に実施されたエアドロップとして以下の6点について解説していきます。 Boba Network(BOBA)Symbol(XYM)BAKC、MAYCApeCoin(APE)ENS(Ethereum Name Service)3D Generativemasks Boba Network(BOBA) 引用:Boba Network Boba Networkは、イーサリアムの課題である「スケーラビリティ問題」などを解決するために誕生したプロジェクトです。 2021年にオーエムジー(OMG)の基盤であるOMG NetworkのシステムがBoba Networkへ移行したことにより、Boba NetworkのガバナンストークンであるBOBAがOMG保有者に1:1の割合でエアドロップされました。 通貨単位 BOBA リリース 2021年11月 発行可能上限数 500,000,000 価格(2023年1月16日時点) 26.14円 時価総額ランキング(2023年1月16日時点) 345位 公式サイト https://boba.network/ オーエムジー(OMG)とは?特徴や購入方法、今後の将来性を解説! Coincheck Symbol(XYM) Symbol(XYM)は、シンボル(Symbol)ブロックチェーンで利用されるネイティブトークンです。 シンボルブロックチェーンとは、もともとネム(NEM/XEM)のブロックチェーンのアップデート案であるカタパルト(Catapault)として構想されていましたが、ユーザー投票によって「シンボル(Symbol)」へと改称されました。 2022年2月、ネム(NEM/XEM)のアップデートとして誕生したSymbol(XYM)のエアドロップが行われ、ネム(NEM/XEM)の保有者に対して1:1の割合でSymbol(XYM)が付与されました。 通貨単位 XYM リリース 2021年3月 発行可能上限数 8,999,999,999 価格(2023年1月16日時点) 4.8円 時価総額ランキング(2023年1月16日時点) 134位 公式サイト https://docs.symbol.dev/ 暗号資産ジム(XYM)とは?シンボル(Symbol)ブロックチェーンの気になる今後・将来性を解説! Coincheck BAKC、MAYC BAKC(Bored Ape Kennel Club)とMAYC(Mutant Ape Yacht Club)は、猿をモチーフにした人気NFT『BAYC(Bored Ape Yacht Club)』から派生したNFTコレクションです。 BAKC(Bored Ape Kennel Club) 引用:OpenSea BAKCは、2021年6月にリリースされた犬をモチーフにしたNFTコレクションです。「BAYC(猿)の相棒の犬」というコンセプトで展開されています。 プロジェクト名 Bored Ape Kennel Club(ボアード・エイプ・ケンネル・クラブ) リリース 2021年6月 発行数 9,602 トークン規格 ERC-721 フロアプライス(2023年1月17日時点) 8.41 ETH(約170万円) 公式サイト https://boredapeyachtclub.com/#/kennel-club BAKCは、2021年6月にBAYCの所有者にエアドロップされました。もともと無料で配られたNFTにも関わらず、2023年1月17日時点のBAKCの最低価格は8.41ETH(約170万円)とかなり高額になっています。爆発的な人気を誇るBAYCの派生コレクションというのが、BAKCが高額で取引されている理由と言えるでしょう。 MAYC(Mutant Ape Yacht Club) 引用:OpenSea MAYC(メイシ―)は2021年8月に誕生したNFTで、BAYCが「Serum」と呼ばれる血清を投与されたことで、「突然変異体(ミュータント)の猿(エイプ)」になったというコンセプトで展開されています。 プロジェクト名 Mutant Ape Yacht Club(ミュータント・エイプ・ヨット・クラブ) リリース 2021年8月 発行数 20,000 トークン規格 ERC-721 フロアプライス(2023年1月17日時点) 15.69 ETH(約316万円) 公式サイト https://boredapeyachtclub.com/#/mayc MAYCが誕生したきっかけとなったのは、2021年8月にBAYCの所有者全員に「Serum(血清)」と呼ばれるNFTがエアドロップされたことでした。 BAYCの保有者は、自身が所有するBAYCにSerumを投与することで、「突然変異した猿=MAYC」を作成することができます。BAYCにSerumを投与すると、皮膚がただれたり、目が飛び出したりしたゾンビのような見た目の猿(MAYC)が生成されます。 BAYCにSerumを使用するとMAYCが生成されますが、元のBAYCは消失せずそのまま残ります。つまり、所有者は元々持っていたBAYCに加え、新たにMAYCを獲得することができるのです。なお、Serum(血清)は一度使用するとバーン(焼却)され、二度と使うことはできません。 MAYC(Mutant Ape Yacht Club)とは?NFTとしての特徴や買い方を解説! Coincheck ApeCoin(APE) 引用:ApeCoin エイプコイン(APE)は、ApeCoin DAOと呼ばれるDAO(分散型自律組織)によって運営されている暗号資産です。 2022年3月17日、BAYCおよびMAYCのガバナンストークンであるエイプコイン(APE)がリリースされ、それに合わせて両コレクションの保有者に対してAPEのエアドロップが実施されました。 配布枚数は、BAYCのホルダーには1人につき10,094枚、MAYCのホルダーには2,042枚が配布されました。APEは現在(2023年1月16日)644円なので、BAYCのホルダーはエアドロップだけで「10,094 × 644 = 6,500,536円」もの利益を得ていることになります。 通貨単位 APE リリース 2022年3月 発行可能上限数 1,000,000,000 価格(2023年1月16日時点) 644円 時価総額ランキング(2023年1月16日時点) 33位 公式サイト https://apecoin.com/ 注目の暗号資産メタバース銘柄12選!将来性や購入方法を徹底解説! Coincheck ENS(Ethereum Name Service) ENSとは、Ethereum Name Service(イーサリアム・ネーム・サービス)というサービスの略称です。 イーサリアムは、通常0xから始まる42桁の英数字で構成されたアドレスを用いています。たとえば、0x1234abcdef……といったようなアドレスになります。 このアドレスは、イーサリアムの送金時や、トークン、NFTの売買・交換・受渡時などに使うことになりますが、42桁の英数字を記憶しておくことは困難を極めることでしょう。ENSは、そんなイーサリアムのアドレスに自分の好きな文字列を名付け、紐づけることができるサービスです。 2021年11月には、ENSの利用者にむけてENSトークンがエアドロップされました。このエアドロップでは、ENSの契約期間や利用期間が長いユーザーに多く配布されました。 通貨単位 ENS リリース 2021年11月 発行可能上限数 100,000,000 価格(2023年1月16日時点) 1,887円 時価総額ランキング(2023年1月16日時点) 100位 公式サイト https://ens.domains/ja/ ENS(Ethereum Name Service)がCoincheck NFTで取扱い開始! ドメイン取得方法や特徴は? Coincheck 3D Generativemasks 引用:OpenSea Generativemasksは、2021年8月にクリエイティブコーダーの高尾俊介氏らが開始したジェネラティブアートのNFTプロジェクトです。アルゴリズムによって、リロードするたびに配色の異なるマスクが自動的に生成される仕組みが特徴的なNFTです。 3D Generativemasksとは、Generativemasksの画像を3D化したNFTで、Generativemasksの1周年を記念して保有者全員にエアドロップされました。 Generativemasksとは?日本発ジェネラティブアートNFTの特徴・買い方 Coincheck エアドロップに参加する方法 記事の前半でも軽く触れましたが、エアドロップの参加条件としては主に以下の3つがあります。 ①スナップショット期間中に対象通貨・NFTを保有している②SNSで指定された投稿を行う③一定期間内に特定の取引所やサービスを利用する それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①スナップショット期間中に対象通貨・NFTを保有している 1つ目は、スナップショット期間中に対象となる暗号資産やNFTを保有していることです。 スナップショットとは、特定の時点でのブロックチェーン台帳の内容を記録する行為を指します。スナップショットを行うことで、実行者はブロックチェーンに格納されている既存のすべてのアドレスとそれに関連するデータを閲覧することができます。 エアドロップの主催者は、参加条件となっている通貨の保有状況をチェックするためにスナップショットを行います。 下の画像は、2021年にオーエムジー(OMG)保有者を対象にエアドロップされたBOBAトークンの運営が、スナップショットの日時を告知する際に使用した画像です。 引用:Boba Network この時は、「11月12日 00:00 UTC」がスナップショットの実施日時でした。エアドロップ参加者はこの日時までにOMGを保有していると、それと同じ枚数のBOBAトークンを無料で受け取ることができました。 オーエムジー(OMG)とは?特徴や購入方法、今後の将来性を解説! Coincheck ②SNSで指定された投稿を行う 2つ目は、SNSで指定された投稿を行うことです。 下の画像は、暗号資産取引所のBinanceがTwitterを利用してエアドロップを実施した時のものです。この時は、BinanceのTwitterアカウントをフォローする、当該ツイートをリツイートするなどの条件のもと、抽選で10名に100ドル相当のBNBトークンが配布されました。 引用:Twitter(@binance) このやり方は、取引所や暗号資産の発行体が知名度の向上やSNSのフォロワー数増加を目的として利用するケースが多いようです。 ③一定期間内に特定の取引所やサービスを利用する 3つ目は、特定の取引所やサービスを決められた期間内に利用することです。 2020年9月、分散型取引所(DEX)のUniswapはそれまでUniswapを利用したことがあるすべてのユーザーに対して、400UNI(当時のレートで約1,200ドル相当)をエアドロップしました。 このエアドロップの参加条件には回数制限などは設けられず、過去に1回でもUniswapを利用したことがあるユーザーも配布対象となったことから、非常に好条件なエアドロップとして話題となりました。 引用:UNISWAP HELP CENTER「How do I claim the Uniswap UNI Token Airdrop?」 このタイプのエアドロップは、企業やサービスに対して顧客が抱く愛着や信頼を向上させるだけでなく、メディア露出や口コミなどによる宣伝効果により新規ユーザーを獲得できるというメリットもあります。 エアドロップの情報収集方法 エアドロップに関する情報源としては、主に以下の4つがあります。 公式サイトTwitterTelegram、DiscordCoinMarketCap、CoinGecko、Airdrops.ioなどの情報サイト それぞれ詳しく見ていきましょう。 公式サイト エアドロップの実施が決まると、日程や参加条件、トークンの受け取り方などの詳細が取引所や通貨の発行体の公式サイトに掲載されます。公式サイトだけあって、情報の正確性が高いというメリットがあります。 ただし、取引所や通貨の発行元である企業のサイトを日常的にチェックする人はそれほど多くないでしょう。情報収集の手順としては、TwitterなどのSNSでエアドロップが実施されるという情報を得てから、詳細を公式サイトに確認しにいくというのが一般的です。 Twitter 取引所や通貨の発行体はエアドロップの実施が決まると、TwitterなどのSNSでも告知します。Twitterを利用している人は、取引所や気になる暗号資産(運営企業)のアカウントをフォローしておくと、エアドロップが実施される際に情報を入手しやすくなるのでおすすめです。 Telegram、Discord TelegramやDiscordなどのチャットサービスを利用して、エアドロップの情報収集をする方法もあります。 取引所やトークンの発行体によっては、TelegramやDiscordでチャンネルやコミュニティを運営しているところもあります。それらに参加することで、最新の情報をゲットできるだけでなく、わからないことがある時には運営者や他の一般ユーザーに質問することもできます。 A:「4月に◯◯トークンのエアドロップが行われると聞いたんだけど、実施日は決まっていますか?」 B:「4月15日だよ」 このように、疑問があるとすぐに他のメンバーに質問できる点がTelegramやDiscordの良さと言えるでしょう。 CoinMarketCap、CoinGecko、Airdrops.ioなどの情報サイト 暗号資産関連のニュースを扱っている情報サイトを利用して、エアドロップの情報収集をする方法もあります。 CoinMarketCapとCoinGeckoは、暗号資産の価格や時価総額などがまとめられたサイトですが、エアドロップに関する情報も扱っています。 引用:CoinGecko また、Airdrops.ioやAirdrop Alertなどのように、エアドロップに関する情報だけを専門に扱っているサイトも存在します。 Airdrop Alertでは、暗号資産(トークン)だけでなくNFTのエアドロップ情報も閲覧することができます。 引用:Airdrop Alert エアドロップに関するQ&A エアドロップに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 暗号資産のエアドロップとは何ですか? エアドロップとは、企業や取引所が設定した条件をクリアすることで、暗号資産やNFTを無料でもらえるイベントのことです。 新しく発行する暗号資産やNFTの知名度を上げるために、発行体である企業や取引所がマーケティング戦略の一環としてエアドロップを実施するケースが多くなっています。 エアドロップの注意点は何ですか? エアドロップに参加する際には、以下の3点に注意する必要があります。 詐欺に遭うリスクがある 価値が付かない可能性がある 原則課税対象となる エアドロップに参加する方法を教えてください。 エアドロップの参加条件としては、主に以下の3つがあります。 スナップショット期間中に対象通貨・NFTを保有している SNSで指定された投稿を行う 一定期間内に特定の取引所やサービスを利用する エアドロップに関する情報はどこで集めたらいいですか? エアドロップに関する情報源としては、主に以下の4つがあります。 公式サイト Twitter Telegram、Discord CoinMarketCap、CoinGecko、Airdrops.ioなどの情報サイト

DAOとは、特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。 DAOは、株式会社をはじめとする従来の組織とは根本的に異なっており、Web3.0が本格化する時代において盛り上がる組織形態として注目されています。 そこで、本記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史などのトピックを、図解などを交えて初心者でも分かりやすく解説していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 DAOとは DAOと従来の組織構造との比較 DAOの特徴 中央管理者不在の組織 ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定 組織運営に関する透明性が高い 所有権の分配 DAOのメリット 効率的な資金調達 労働のインセンティブが明確かつ有意義 DAOの問題点(デメリット) 法整備が整っていない 意思決定や施策の実行に時間がかかる DAOに関する重要イベント The DAOの誕生とThe DAO事件 MakerDAOの完全な分散化の表明 DAOの代表的な事例5選 Compound Grants BitDAO PleasrDAO Nouns DAO CityDAO まとめ DAOとは DAOとは、特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。 正式名称はDecentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)となっており、その頭文字を取ってDAOと呼ばれています。 DAOは、株式会社をはじめとする従来の組織とは根本的に異なっており、Web3.0が本格化する時代において盛り上がる組織形態として注目されています。 有名なDAOの例としては、ビットコイン(BTC)が挙げられます。 ビットコインは、特定のリーダーがいなくとも、世界中のマイナーたちによるマイニング活動によってブロックチェーンネットワークが維持・管理されています。 結果としてBTCの時価総額は約50兆円に到達しており、プロジェクトとしては成功したと言ってよいでしょう。 また2022年10月には、NFTコレクションのMoonbirds(ムーンバーズ)を運営しているPROOFがTwitter上で「Moonbirds DAO」を2023年より本格的に開始する計画を発表し、大きな話題となっています。 本記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史などのトピックを、図解などを交えて初心者でも分かりやすく解説していきます。 WEB3.0とは?DAOとの関係やメリット・デメリットを解説 Coincheck DAOと従来の組織構造との比較 DAOの全体像をつかめた所で、DAOと伝統的な組織との構造の比較について、具体的に見ていきましょう。 イーサリアム財団は、公式ホームページにてDAOと従来の組織構造との比較を、以下のような表で表しています。 DAOが注目されている理由は、この表に全て詰まっているといっても過言ではありません。 参考:イーサリアム財団 ー Why do we need DAOs? 要約すると、DAOは組織の意思決定はコミュニティの投票によって自動的に集計および実行が成されるために民主制や情報の透明性が高い組織で、伝統的な組織は上記のプロセス中に人為的な介入が発生しやすい組織である、とこの表では主張しています。 ※補足 DAOの組織構造として挙げられている点において、「仲介者なし」、「自動的に処理」といったワードが散見されるかと思います。 このワードが意味しているのは、DAOの運営においてスマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動的に履行する仕組み)が動作しているということです。 DAOと伝統的な組織の主な相違点の一つは、スマートコントラクトの有無であると言うこともできます。 DAOの特徴 これまでの内容で、DAOの概要と伝統的な組織との比較は理解いただけたかと思います。 この項目では、より具体的なDAOの特徴について解説していきます。 DAOには、主に以下の4つの特徴があります。 中央管理者不在の組織ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定組織運営に関する透明性が高い所有権の分配 なお、DAOは解説する主体によって定義が異なることが多々あります。ここでは、イーサリアム財団がブログにて公開している情報に基づいて、厳密性を大幅に欠かない程度に平易化してお伝えいたします。 参考:イーサリアム財団ブログ - あいまいな専門用語に関するガイド(DAO、DACs、DAsなど) 中央管理者不在の組織 DAOの特徴として最も代表的なのは、中央管理者が不在の組織であるという点です。 DAOの組織運営には特定のリーダーは存在せず、その運営方針はコミュニティメンバーの総意(投票活動)によって決定されます。 このような運営方式の具体例としてはビットコインが挙げられると先に示しました。 ただし、より発展的なDAOの活用は、イーサリアムブロックチェーンにおけるスマートコントラクト技術が開発されたことによって検討され始めました。 そのため、現在のDAOの議論は、イーサリアムブロックチェーンを始めとしたレイヤー1系統のブロックチェーン、およびそれらのブロックチェーン上に開発されるDappsに関するシステムに導入するためのDAO、といった文脈で語られることが多いです。 スマートコントラクトとは?仕組みやイーサリアム(ETH)との関係を解説! Coincheck ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定 DAOの運営方針はコミュニティメンバーの投票活動によって決定されます。 その投票活動を行う際に活用されるのが、ガバナンストークンです。 ガバナンストークンとはトークン(暗号資産)の一種で、ガバナンストークンの保有者はDAOの組織運営に関する提案や投票活動への参加を行うことが可能です。 組織運営に関する透明性が高い 組織運営に当たっての透明性が高いのも、DAOの特徴として挙げられます。 多くのDAOでは、メンバー個々の投票はブロックチェーン上に刻まれるため不正の実行は難しく、さらに投票状況もリアルタイムに反映されます。 コミュニティメンバー間の交流はDiscrod上で行われることが多く、そこでの会話は誰でも閲覧可能であり、必要に応じて過去の会話内容を遡ることもできます。 所有権の分配 DAOでは、当該組織自体の所有権を分配するという思想が色濃く反映されています。 ここで言及している所有権とは、株式会社における株式(会社の所有権)をイメージしていただければ問題ありません。 DAOの所有権に当たるのが、前述したガバナンストークンです。 DAOでは一般的に、開発者、提携パートナー、ユーザーなどといったDAOに参画している人々に対して、DAOへの貢献度合いに応じてガバナンストークンを分配します。 このようなシステムにより、従来の株式会社の文脈で起こっていた創業者や投資家への所有権の集中を防止することができます。 なお実態としては、DAOの発起人や立ち上げ段階からの投資家にガバナンストークンが一定量付与されていることは多いです。ただし、これらの人たちもあくまでコミュニティの一員であるという立場を取ってDAOの所有権を保有しています。 上記のような所有権の分配を実現することで、幅広いステークホルダーに対してDAOへ貢献するインセンティブを付与し、組織としてではなく所属する個々人がDAOに対して価値を生み出すことができるようになるのです。 DAOのメリット DAOの特徴について理解できたところで、次にDAOのメリットについて解説していきます。 DAOには、主に以下の2つのメリットがあります。 効率的な資金調達労働のインセンティブが明確かつ有意義 なぜこんなにもDAOが注目されているのかを理解することで、DAOに関連したビジネスチャンス、投資チャンスに対する情報感度を高められるかと思います。 なお、当記事で言及するDAOのメリットは代表例であり、個々のケースによってはメリットとしてそぐわない場合があることに留意いただけますと幸いです。 効率的な資金調達 DAOはスマートコントラクトを通して資金調達を行うため、従来の組織体系と比較して資金調達を効率的に実行することが可能です。 DAOは一般的に、イーサリアムなどのパブリック・ブロックチェーン上に構築されているため、ガバナンストークンの発行などによって簡単に資金調達を行うことができます。 このようなプロセスは従来の資金調達のプロセスと比べると非常にシンプルで、コストも抑えられます。 労働のインセンティブが明確かつ有意義 DAOに参加しているコミュニティメンバー(貢献者という意味で、コントリビューターとも呼ばれます)は、自分自身が魅力的だと思う報酬や方法で、当該DAOへ貢献することが可能です。 従来の組織体系においては、組織に属する個人が組織に対して行う貢献は従属的なものです。 つまり、会社の要求に応じて業務を処理する形式で、自分自身の意思は関係なかったということです。 一方で、DAOへの貢献、つまりDAOへの価値創造に対しては、コントリビューターは自分で労働を選択します。 このようなアプローチを取ることで、DAOにおいては人々が労働(価値提供)を行う際のインセンティブを整えることができます。それは報酬(トークンの付与)であり、労働内容であり、DAOの運営方針ないし理念です。 トップダウン(上からの命令)で組織運営を行うのではなく、ボトムアップ(コミュニティからの提案)で組織運営を活性化することができるのも、DAO的な労働に付随するメリットでしょう。 DAOの問題点(デメリット) 前述したような利点がある一方で、DAOには次のようなデメリットもあります。 法整備が整っていない意思決定や施策の実行に時間がかかる 法整備が整っていない DAOは株式会社をはじめとした伝統的な組織体系とは異なり、民主的かつシステミックな運営プロセスを前提として統治されています。 そのため、このようなブロックチェーンを基本としたシステムは、既存の法律の管轄外で運営されており、多くの国家や地域においてDAOに関する法整備が追いついていません。 DAOに関する法整備が進んでいないことは、DAOを軸としてプロジェクトを立ち上げる際の障壁になり得るでしょう。 ただし、このトピックについては特定の地域で解決が進んでいます。 2021年4月、アメリカのワイオミング州において、DAOを有限責任会社として正式な法人格を認める法案が承認されています。 加えて、ミクロネシアのマーシャル諸島では2022年2月に、DAOを法人として承認する法改正が可決されています。こちらもワイオミング州と同様に有限責任会社と同等の権利を認めるもので、マーシャル諸島は国家としてDAOを承認した世界初の事例となりました。 意思決定や施策の実行に時間がかかる DAOのメリットとして、中央集権者がおらず民主的に運営される点を挙げました。 この特徴は裏を返すと、組織としての意思決定が遅くなってしまうという懸念に繋がります。 DAOが運営方針を決定をするためにはガバナンストークンによる投票が必要なので、どうしても方向性の決定までに時間がかかってしまいます。 そのため、DAOが運営および管理しているサービスがハッキングされたとき、スマートコントラクト上の欠陥が発見された時、などといった致命的なインシデントが発生した際には、意思決定が遅れてしまう可能性が考えられます。 このような状況下においても、組織の意思決定に際して原則的にガバナンストークンによる投票が必要になります。 もし投票活動によるコミュニティの意思を無視するようなことがあった場合、その組織はDAOとしては機能していないことになってしまうためです。 上記のような不測の事態に対して、トップダウンで素早く事態の収拾を図るような動きが取れないことは、DAO運営上のデメリットと言えるでしょう。 DAOに関する重要イベント DAOの概念は、ビットコインの仕組みに影響を受けて誕生したイーサリアムコミュニティによって、2015年当たりから業界全体に広がっていきました。 その後に様々な出来事を通して今日のDAOに関する議論まで到達している訳ですが、この記事ではDAOの歴史を語る上で外すことのできない2つのイベントについて解説します。 一つ目のイベントが「The DAOの誕生とThe DAO事件」、もう一つが「MakerDAOの完全な分散化の表明」です。 The DAOの誕生とThe DAO事件 DAOの概念を初期段階において反映した代表的なプロジェクトとして「The DAO」が挙げられます。 The DAOは、投資先をDAO参加者の投票で決定し、利益が上がればDAOメンバーに配分するというシステムのDAOでした。 一般的なDAOの類型においては、資本と資本家を集めて投資活動を行うためのDAOである「投資系DAO(Investment DAO)」というカテゴリに属しています。 このようなシステムを採用したThe DAOの登場は当時の業界としては画期的で、2016年5月に行ったICOでは、史上最高額の約150億円(約1207万ETH)を集めることに成功しました。 しかしその後、The DAOにおけるシステム上の脆弱性を突かれ、約364万ETHもの資金が盗まれるという事件が発生します。これが「The DAO事件」です。 The DAO事件の後始末に際してイーサリアムコミュニティ内で分裂が生じ、結果として従来のイーサリアムはハードフォークを行った新しいイーサリアム(現在のイーサリアム)と、The DAO事件以前のイーサリアム(現在のイーサリアムクラシック)とに分裂しました。 The DAO事件はブロックチェーン業界において「Mt.Gox事件(マウントゴックス事件)」以来最大規模の事件として取り上げられ、2016年から2017年間における暫しの低迷期の原因となりました。 上記のようなThe DAOの誕生と失敗は、後世におけるDAO系プロジェクト発展のための礎となっており、DAOの歴史上で重要な出来事となっています。 初心者でもわかる仮想通貨のハードフォークとは?特徴を徹底解説 Coincheck MakerDAOの完全な分散化の表明 DAOの文脈で重要なもう一つの主要プレイヤーとしては、MakerDAOの存在が挙げられます。 MakerDAOは2014年に設立されたDAOで、分散型ステーブルコインを生み出した最初のコミュニティです。 MakerDAOは、DAIというステーブルコインを発行しているDAOで、一般的なDAOの類型においては、プロトコルの開発を支援するために存在するDAOである「プロトコルDAO(Protocol DAO)」というカテゴリに属しています。 MakerDAOの事例を語る上で外せないトピックは、MakerDAOの発展に寄与する組織として組成されているメーカー財団(Maker Foundation)の存在です。 Maker Foundationは2021年7月、将来的なDAO運営を完全にMakerDAOへ移行することを発表し、MakerDAOを完全なDAOとして確立する計画を発表しました。 この計画の最終目的は、2018年にMaker Foundationが設立された時から行われているプロジェクト管理やチーム管理、必要な技術的アップデート、利用促進と普及活動を、MakerDAOのガバナンスによる実行に移行することです。 Maker Foundationが解散することにより、DAOの管理において影響力を持つ主体はDAOコミュニティ以外に存在しなくなり、真のDAOとして歩みを進めることができます。 実際に2021年5月3日には、Maker FoundationがMakerDAOの開発を行うための運営資金を全てMakerDAOに返還しており、Maker Foundationの権利委譲を進めている様が観察できます。 またこのニュースを受けて、MakerDAOのガバナンストークンであるMKR(MakerDAOの所有権とも言える)の価格は急上昇していることが見受けられます。 参考:CoinMarketCapを基に編集部で作成 なお、この価格の上昇は暗号資産全体の価格上昇には起因していないことも確認できます。 暗号資産市場の盛り上がりの指標となるビットコインのチャートを確認すると、2021年5月付近は右下がりです。 参考:CoinMarketCapを基に編集部で作成 この事実より、MakerDAOのガバナンストークンの価格上昇は、前述した2021年5月のニュースに起因していることが明確に理解できると思います。 DAOのガバナンストークンに関する価格形成において、分散性の向上が価格上昇の一要因になり得るということが見受けられますね。 上記のようなMakerDAO及びMaker Foundationの立ち回りは、今後のDAOの展開におけるロールモデルとなり得るでしょう。 【補足】 Dai(DAI)は、イーサリアムブロックチェーン上で稼働する暗号資産(仮想通貨)です。 ※Dai(DAI)は1DAI = 1米ドルを目標価格として設定しており、実際に1米ドル付近で価格が推移していることから、暗号資産(仮想通貨)型ステーブルコインと認識されていますが、1DAI = 1米ドルの価値を保証するための原資産が確保されているものではなく、相場の変動等により目標価格に対して大きく下落する可能性があります。 MakerDAOの仕組みとは?暗号資産メイカー(MKR)とダイ(DAI)との関係性を解説 Coincheck DAOの代表的な事例5選 代表的なDAOとしては、前述したビットコイン(BTC)やMakerDAOなどがありますが、それ以外の事例としてここでは以下の5つのプロジェクトをご紹介します。 Compound GrantsBitDAOPleasrDAONouns DAOCityDAO Compound Grants 引用:Compound Finance Compoundとは、2018年にイーサリアムのブロックチェーン上に構築された、暗号資産の代表的なレンディングプラットフォームです。そして、「Compound Grants」はCompoundの関連DAOの名称です。 Compoundでは、スマートコントラクトを利用することで管理者の仲介を受けずにユーザー同士で直接暗号資産の貸し借りを行うことができます。暗号資産の貸し手となるユーザーは保有する暗号資産を流動性プールに預け入れることで、一定期間を経た後に利息を得ることができます。 Compound Grantsは、Compoundのガバナンストークンである「COMP」の保有者によって構成され、システム内の流動性を高くするためのアイデアを出し合ったり、関連イベントの立ち上げを行ったりするなど、Compoundの発展を目的に活動を行っています。 BitDAO 引用:BitDAO BitDAOは、シンガポールに拠点を置く暗号資産取引所「Bybit」が主導するDAOプロジェクトです。新たなDeFi(分散型金融)プロジェクトの開発を支援するために、2021年6月に設立されました。 ガバナンストークンの「Bit」を発行しており、出資先の選定や是正措置の実施など組織の運営に関わる問題については、Bitトークン保有者たちによる投票によって決められます。 2022年4月には、NFTアート収集を目的とする「PleasrDAO」に650万ドルの出資を決定したことで、BitDAOは大きな注目を集めました。 PleasrDAO PleasrDAOは、NFTの共同購入を目的に2021年3月に設立されたDAOです。個人では購入できない高額なNFTをDAOのメンバーで共同購入し、獲得したNFTの価値が高まったころに売却して利益を分配することを目的としています。 PleasrDAOはこれまで、DEX(分散型取引所)のUniswapが作成したNFTを約5,900万円(52万5,000ドル)で購入したり、NSA(アメリカ国家安全保障局)の元局員であるエドワード・スノーデン氏のNFTを約6億円(540万ドル)で落札するなどして、話題を集めてきました。 Nouns DAO 引用:Nouns DAO Nouns(ナウンズ)とは、オートチューンで作成される32×32ピクセルのドット絵をモチーフにしたNFTアートのシリーズ作品です。 Nounsの特徴的な点としては、発行および販売方法が挙げられます。スマートコントラクトを利用しているNounsは24時間ごとに1点ずつ自動生成され、運営者の介入を経ることなく自動的にオークションに掛けられて販売されます。 Nouns DAOは、そんなNounsのエコシステムを管理する組織です。DAOの運営や財政に関する意思決定は、メンバーによる投票を通じて形成されます。なお、1体のNounsに対して1票の投票権が与えられるため、Nounsを多く所有するメンバーの意見が尊重されやすい仕組みとなっています。 CityDAO 引用:CityDAO CityDAOは、ブロックチェーン上にデジタル都市を構築することを目指すプロジェクトです。土地の証明書がNFTとして販売されており、NFTを購入したユーザーはその土地の「市民」になることができます。 CityDAOのユニークな点としては、ブロックチェーン上の土地が現実世界の土地とリンクしている点が挙げられます。市民となったユーザーは土地の所有権を得ることはできませんが、その土地で起こるさまざまな事象に対して投票する権利を得ることができます。具体的には、その土地にどんな建物を建てるかや、どんなお店を誘致するかといった意思決定に参加することができるのです。 2021年の9月には、CityDAOはNFTの販売で得た利益をもとにワイオミング州にある40エーカーの土地を共同購入しました。この土地のガバナンスは、CItyDAOのメンバーによって行われています。 まとめ 今回の記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史なども交えて解説いたしました。 DAOは、伝統的な組織運営のあり方を改善、および民主化するためのソリューションとして構想されていることがご理解いただけたかと思います。 将来的には、ユーザーのリテラシーや意識の差異によって、使われるサービスが変わってくる可能性も予想できます。 DAOの隆盛はまだまだ序盤であり、発展途上の分野です。今のうちからDAOに関する知識を取り入れていくことで、将来的により魅力的な意思決定を実現できるかもしれません。 本記事の内容が、DAOについて知りたい方の一助となりましたら幸いです。 また、DAOに関連する非常に重要な用語としてWeb3.0も挙げられますので、もし関心のある方は「WEB3.0とは?暗号資産の関係と銘柄やメリット・デメリットを解説」 も併せてご覧いただけますと幸いです。

2023-10-12NFT人気記事TOP30

近年の世界的なNFTブームに後押しされるように、いま「NFTアート」が大きな注目を集めています。 2021年のNFT市場全体の取引高は176億ドル(約2兆円)に達し、前年比21,000%という驚異的な数字を記録(※)*。それに伴いNFTアートの取引高も急増し、中には数十億円という高値で取引される作品も出てきました。 そこで今回は、話題のNFTアートを徹底解説。「NFTアートに興味がある」、「NFTアートを購入(販売)したい」という方に向けて、以下の項目についてご紹介します。 (※)参考:CNBC この記事でわかること NFTアートとは? NFTアートの特徴・注目のワケ 高額で取引されたNFTアート NFTアートで利益を出す方法 NFTアートの購入方法 NFTアートの作り方・販売方法 Coincheckの無料登録はこちら 目次 NFTアートとは? そもそもNFTとは? NFTアート流通の仕組み NFTアートの特徴・注目のワケ 唯一性 相互運用性 二次流通時にも収益の一部が作者に還元される 著作権は基本的に作者に帰属する 高額で取引されたNFTアート 海外の作品・アーティスト 国内の作品・アーティスト 【番外編】地方自治体によるNFTアート NFTアートで利益を出す方法 NFTアートの取引で利益を出す 自身で制作した作品をマーケットに出品・販売する NFTアートの購入方法 Coincheck NFTでNFTアートを購入する方法 Coincheck NFTで購入するメリット NFTアートの作り方・販売方法 NFTアートの作り方 NFTアートの出品・販売方法 NFTアートに関するQ&A NFTアートとは? NFTアートとは、NFTを活用することで唯一無二の価値をもったデジタルアートのことを指します。 デジタルアートとは、「PCやタブレットなどのデジタルデバイスを使って作られたアート」のことで、イラストや絵画、動画、ゲーム、音楽など幅広いジャンルで作品が展開されています。 これまでのデジタルアートは簡単に複製・改ざんすることができ、資産価値をもたせることが困難でした。しかし、ブロックチェーンを活用したNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)と呼ばれる新しい技術の登場により、伝統的な絵画や彫刻などと同じように、デジタルアートにも唯一無二の価値を付与することが可能になりました。 そもそもNFTとは? NFTアートについて理解するには、まず「NFTとは何か?」を知っておく必要があります。 NFT(Non-Fungible Token)とは、主にイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築できる代替不可能なトークンのことです。 この代替不可能なトークンには、唯一無二の価値を持つという特徴があります。 例えば、Aさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。 一方で、「代替不可能」とは、全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。 このNFTの登場により、それまで簡単にコピー・改ざんができたデジタルデータにも一点物の証明ができるようになりました。またそれに伴い、デジタルアートやゲームのアイテムなどのデジタルアセットにも資産価値を付与することが可能になりました。 NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介 Coincheck NFTアート流通の仕組み NFTの取引は、NFTマーケットプレイスと呼ばれる取引所で行われるのが一般的です。 NFTマーケットプレイスでは、ユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができます。利用者は取引に際して、出品手数料や販売手数料などの手数料をマーケットプレイスの運営者に支払う必要があります。 なお、主なNFTマーケットプレイスには以下のようなものがあります。 国内 海外 Coincheck NFT など ・OpenSea ・Foundation ・Rarible ・SuperRare ・Nifty Gateway  など (※)Coincheck NFTの詳細については、こちらをご覧ください。 NFTアートの特徴・注目のワケ NFTアートには、主に以下の4つの特徴があります。 唯一性相互運用性二次流通時にも収益の一部が作者に還元される著作権は基本的に作者に帰属する どのような内容なのか、順番に見ていきましょう。 唯一性 NFTアートの最大の特徴としては、ブロックチェーン上で保管されているため、コピー・改ざんができないという点が挙げられます。 これまでのデジタルアートは簡単にコピー・改ざんができたため、作品としての資産価値が生まれにくいという問題がありました。 しかしブロックチェーンの誕生により、デジタルアートにも「唯一性」を付与することができ、資産価値を生み出すことが可能になりました。 相互運用性 NFTアートは「ERC721」という共通の規格で発行されているため、この規格に準じているマーケットプレイスやウォレットであれば原則どこでも取引が可能です。 二次流通時にも収益の一部が作者に還元される NFTには、「プログラマビリティ」と呼ばれる機能があります。プログラマビリティとは、さまざまな付加機能をデータにプログラムできることをいいます。 プログラマビリティを利用することで、NFTアートの作者は二次流通時のロイヤリティや取引数量の制限などを事前にプログラムすることが可能になります。この機能を活用することで、NFTが作者の手元を離れても、「流通時には購入代金の一部が作者に振り込まれる」というような仕組みを作ることができます。 また、このプログラマビリティを活用することで、NFTの作者はJASRACのような著作権を管理する団体を介さずに手数料を徴収することも可能になります。 著作権は基本的に作者に帰属する 最後の特徴は、NFTアートは購入された後も、原則作品の著作権は譲渡されないという点です。 というのも、著作権は著作権者(クリエイター)の利益を守るための権利なので、たとえNFTを購入しても、その権利は原則として作者に帰属したままとなるからです。つまり、NFTの購入者には著作権がないため、著作権者の許諾を得ない限りNFTを複製したり、二次的著作物を作成したりすることはできないことになります。 ただしその一方で、NFT自体が2017年に登場したばかりの技術なので、まだ国による法律的な解釈やマーケットプレイスにおける利用規約に違いがあるのも事実です。 そのため、NFTを購入する際はNFTマーケットプレイスの利用規約や個々のアイテムの詳細情報に目を通して、「購入後に著作権や商標権などが誰に帰属するのか」といった点を事前に把握しておくことが大切になります。 高額で取引されたNFTアート 2017年に誕生したNFTの市場は、年々目を見張るスピードで拡大しています。 BNPパリバの調査会社L’Atelierによると、2021年のNFT市場全体の取引高は176億ドル(約2兆円)に達し、前年比21,000%という驚異的な数字を記録しました。またそれに伴いNFTアートの取引高も増え、中には数十億円という高値で取引されるケースも出てきました。 ここでは、 高額で取引され話題となったNFTアートの実例をご紹介します。 海外の作品・アーティスト Beeple『Everydays: the First 5000 Days』(約75億円) 引用:CHRISTIE’S 最初に紹介するのは、米国のデジタルアーティストBeeple(ビープル)氏による『EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS』です。 この作品は、2021年3月に老舗オークションハウスのクリスティーズで約6,900万ドル(約75億円)で落札されました。1枚のデジタル画像にこれほどの価値がついたことに、それまでのアート界の常識が覆されると同時に、エポックメイキングな作品の登場に大きな注目が集まりました。 この金額はNFTの取引額としては史上最高額となっており(2022年5月時点)、その価格のインパクトも手伝って、同作品は「世界で最も有名なNFTアート」としても知られています。 CryptoPunk #7523(約13億円) 引用:cryptopunks.app 次にご紹介するのは、コレクションタイプのNFTアートである『CryptoPunks』です。 CryptoPunksは24×24ピクセルのドットで描かれたピクセルアートで、世界で10,000体しか存在しないという希少性から一部の作品を中心にこれまで高値で取引されてきました。 中でも特に高値で取引されたのが、7,523番目に発行された「#7523」です。#7523は2021年6月にオークションハウスのサザビーズで約1,180万ドル(約13億円)で落札され、話題になりました。 また、2021年5月には9枚のCryptoPunksがバンドル販売され、約1,700万ドル(約18億5,000万円)で落札されました。 引用:CHRISTIE’S このように高額な取引額が注目を集めるCryptoPunksですが、Coincheck NFTでは、CryptoPunksの開発を手がけるYuga LabsによるNFTコレクション『Meebits(ミービッツ)』を取り扱っています。興味をお持ちの方はぜひCoincheck NFTをチェックしてみてください。 話題のMeebits(ミービッツ)とは?特徴や取引方法について Coincheck Coincheck NFTはこちらへ 国内の作品・アーティスト せきぐちあいみ『Alternate dimension 幻想絢爛』(約1,300万円) 引用:note(せきぐちあいみ) 2021年3月、国内外で活躍するVRアーティスト・せきぐちあいみ氏のVR作品『Alternate dimension 幻想絢爛』が、NFTマーケットプレイスのOpenSeaで約1,300万円で落札されました。 VRアートという特殊なジャンルであることに加えて、日本人アーティストのNFT作品が高額取引されるケース自体が珍しかったため、この落札はNFT界隈で大きな話題となりました。 「YouTuberから世界的VRアーティストへ」せきぐちあいみさんに聞くNFT・メタバースの魅力 Coincheck 手塚治虫『Astro Boy/鉄腕アトム』(約5,300万円) 引用:From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより) 2022年12月、漫画界の巨匠・手塚治虫氏の代表作品を題材としたモザイクアートNFT『Astro Boy/鉄腕アトム』が販売され、120ETH(当時の価格で約5,300万円)で落札されました。 本作品は、手塚氏が長年にわたって描いてきた原稿のデータを40,000点以上の小さい正方形に裁断し、それを配置することでお馴染みのキャラクターを描き出しています。 なお、販売元である手塚プロダクションは、このプロジェクトで得た純売上の20%をユニセフや子どものための組織に寄付しています。 【番外編】地方自治体によるNFTアート NFTアートは個人や営利組織だけでなく、地方自治体によっても発行されています。ここでは例として、新潟県・旧山古志村が発行したNFTアートをご紹介します。 新潟県・旧山古志村『Colored Carp』 引用:PRWire 2021年12月、新潟県長岡市山古志地域で活動する「山古志住民会議」が、NFTアート『Colored Carp』を発行、合計10,000点(各0.03ETH)を販売しました。 地方自治体の長岡市公認プロジェクトである『Colored Carp』は、地域の名産である錦鯉をテーマにしたNFTアートであると同時に、電子住民票としての機能も兼ねているというユニークな作品です。 人口800人ほどで、過疎化の著しい山古志地域(旧山古志村)。その地域に縁のある人々が、地域創生のためにNFTという新しいテクノロジーを使って独自の財源とガバナンスを構築しようとする試みが、これまでにないNFTの活用方法として注目を集めました。 参考:note(山古志住民会議)「世界初。人口800人の限界集落が「NFT」を発行する理由」 NFTアートで利益を出す方法 この記事を読んでいる方の中には、「NFTアートでどうやって利益を出すのか?」と疑問に思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。 NFTアートで利益を出す方法としては、主に次の2つがあります。 NFTアートの取引で利益を出す自身で制作した作品をNFTマーケットに出品・販売する それぞれ詳しく見ていきましょう。 NFTアートの取引で利益を出す NFTアートにはイラスト/3Dイラスト、音楽、動画などさまざまな種類がありますが、その多くはCoincheck NFTのようなNFTを取り扱っているマーケットプレイスで取引されています。 NFTアートは暗号資産や株などの金融商品と同じように、時間の経過とともに価値が変動します。そのため、購入したNFTの価格が上がったときにマーケットプレイスに出品・売却することで利益を得ることができます。 NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには? Coincheck Coincheck NFTはこちらへ 自身で制作した作品をマーケットに出品・販売する NFTマーケットプレイスでは、自身で制作したNFT作品を出品・販売することも可能です。 そのため自分でイラストやVRアートなどの作品が作れる人は、それをマーケットに出品した後、買い手が見つかれば収益を得ることができます。 NFTアートの出品・販売方法の流れは、後述する「NFTアートの作り方・販売方法」をご参考にしてください。 NFTアートの購入方法 続いて、NFTアートを購入する方法をご紹介します。 NFTの取引は、NFTマーケットプレイスと呼ばれる取引所で行われるのが一般的です。 NFTマーケットプレイスでは、ユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができます。利用者は取引に際して、出品手数料や販売手数料などの手数料をマーケットプレイスの運営者に支払う必要があります。 ここでは、国内初となる暗号資産取引所が運営するCoincheck NFTを例に、NFTの購入方法について解説していきます。 Coincheck NFTでは、『Art Blocks』や『Generativemasks』などの、コンピューターのアルゴリズムを用いて作成される「ジェネラティブアート」を購入することができます。 なお、Coincheck NFTはCoincheckの口座開設が完了している方のみご利用いただけます。口座開設がまだ完了していない方はこちらの記事をご覧ください。 Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説 Coincheck Coincheck NFTでNFTアートを購入する方法 (1)購入したいNFTを選択 まずはホーム画面より購入したいNFTを選択します。ホーム画面には入庫した全てのNFTが表示されているため、画像左上に「出品中」と記載があるものだけを購入することができます。 (2)詳細を確認し、「購入確認」をクリック 購入金額は出品者が選択した通貨の単位で表示されます。出品者が「受け取る通貨」として選択した通貨でのみ購入することができます。 詳細の確認が完了したら「購入確認」→「購入」をクリックすれば、購入は完了です。 NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには? Coincheck Coincheck NFTで購入するメリット Coincheck NFTには、以下の3つのメリットがあります。 ネットワーク手数料不要簡単決済(複数の暗号資産で購入できる)簡単・安心・安全 ネットワーク手数料不要 通常、NFTマーケットプレイスでNFTを購入する際にはガス代と呼ばれるブロックチェーン上での取引手数料がかかりますが、Coincheck NFTでは購入時のガス代は不要です。 簡単決済(複数の暗号資産で購入できる) NFTマーケットプレイスには、決済にイーサリアム(ETH)しか使用できないところが多くあります。 その点、Coincheck NFTは暗号資産取引サービスを行うCoincheckと一体化しているため、ビットコイン(BTC)やイーサリアムの他、Coincheckで取り扱いのある20種類以上の通貨で売買をすることが可能です。 簡単・安心・安全 Coincheck NFTでは、CoincheckのNFT専用ウォレットによって、お客様が秘密鍵の管理をすることなく安全にお取引いただくことができます。 Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説 Coincheck Coincheck NFTはこちらへ NFTアートの作り方・販売方法 ここからは、クリエイターの方々に向けてNFTアートの作り方・販売方法を解説していきます。 NFTアートの作り方 NFTアートの作り方は、基本的にはデジタルアートと変わりありません。 イラストであればPhotoshopやIllustratorなどを利用すれば制作できますし、音楽であればGarageBandやLogic Proなどの音楽制作ソフトを使えば作ることができます。 しかし、この時点ではまだNFTと紐づいていないため、作品はデジタルアートのままです。 この後、デジタルアートを販売するためにはNFTマーケットプレイスに作品をアップロードする必要があります。その際に作品はマーケットプレイス側のブロックチェーン上で管理されることになり、その時点でデジタルアートからNFTアートへと変化することになります。 NFTアートの出品・販売方法 NFTアートの出品および販売は、以下の手順で行います。 ①暗号資産のウォレットを用意する②NFTマーケットプレイスのアカウントを作成する③作品をアップロードする ①暗号資産のウォレットを用意する NFTの取引には、イーサリアムなどの暗号資産が使用されます。そのため、NFTアートを販売する際には暗号資産を保管するためのウォレットを用意しておく必要があります。 MetaMask(メタマスク )は、Google Chromeの拡張機能からインストールでき、初心者でも簡単に使える暗号資産ウォレットです。Coincheck NFTをはじめ、国内外のほぼすべてのNFTマーケットプレイスで使用できるので、まだインストールしていない人はこの機会に作成しておきましょう。 MetaMask(メタマスク)とは?PC・スマホでの使い方を解説 Coincheck ②NFTマーケットプレイスのアカウントを作成する 作品を販売するには、NFTマーケットプレイスのアカウントを作成する必要があります。 アカウント作成に必要なものはマーケットプレイスによって異なります。海外のマーケットプレイスの中には、MetaMaskなどのウォレットとメールアドレスさえあれば作成できるところもあるようです。 ③作品をアップロードする 最後に、自身の作品をNFTマーケットプレイスにアップロードします。 作品を登録する際には、以下のような項目を設定する必要があります。 タイトル 作品の説明 販売方法 価格 販売期間 なお、販売方法には基本的に以下の3種類があります。 定額販売オークション販売バンドル販売(複数のアイテムをまとめて販売) これらの設定を終えると、マーケットプレイスに自分の作品が公開されます。作品を見て気に入ったユーザーが現れれば、販売という流れになります。 NFTアートに関するQ&A NFTアートに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 Q.NFTアートとは何ですか? A.NFTアートとは、NFTを活用することで唯一無二の価値をもったデジタルアートのことを指します。 これまでのデジタルアートは簡単に複製・改ざんすることができ、資産価値をもたせることが困難でした。しかし、NFTと呼ばれる新しい技術の登場により、伝統的な絵画や彫刻などと同じように、デジタルアートにも唯一無二の価値を付与することが可能になりました。 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.これまでで最も高値で販売されたNFTアートは何ですか? A.米国のデジタルアーティスト、Beeple(ビープル)氏による『EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS』で、約6,900万ドル(約75億円)で販売されました。この価格は、現時点(2022年5月)でのNFT取引における最高額です。 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.NFTアートの特徴を教えてください。 A.NFTアートには、主に以下の4つの特徴があります。 唯一性 相互運用性 二次流通時にも収益の一部が作者に還元される 著作権は基本的に作者に帰属する 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.NFTアートは誰でも制作・販売できますか? A.NFTアートの作成は誰でも可能です。作品を販売するには、MetaMaskなどの暗号資産ウォレットを用意してから、NFTマーケットプレイスでアカウント作成をする必要があります。 詳しくはこちらをご覧ください。 執筆柳田孝介 出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。

「MetaMaskってどんなウォレットなの?」 「MetaMaskの使い方が知りたい」 暗号資産(仮想通貨)の取引をしたことがある方なら、一度はMetaMask(メタマスク)という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか? MetaMaskは、イーサリアム系のトークンを保管するためのソフトウェアウォレットです。ただ暗号資産を保管するだけでなく、DApps(分散型アプリケーション)やNFTゲームなどと連携できる汎用性の高さが魅力です。 この記事では、MetaMaskの利用を検討されている方や、すでに利用しているけれどいまいち使い方がわからないという方に向けて、以下の内容について解説していきます。 この記事でわかること MetaMaskとは?何ができる? インストールと初期設定方法【PC】 インストールと初期設定方法【スマホ】 MetaMaskにアカウントをインポートする方法 MetaMaskに入金する方法 MetaMaskから送金する方法 MetaMaskのアカウントを復元する方法 Coincheckの無料登録はこちら 目次 MetaMask(メタマスク)とは?何ができる? スマホアプリとPCで利用可能 MetaMaskの安全性/セキュリティ イーサリアムやERCトークン、BSC 、Avalanche、Polygonをまとめて管理できる NFTマーケットプレイスやDefiなど多くのDAppsに接続可能 ガス代を任意で設定できる トークンをスワップできる NFTを管理できる PayPalを経由したイーサリアムの購入・送金 インストールと初期設定方法【PC】 パスワードの設定とログイン方法 リカバリーフレーズの保存方法 インストールと初期設定方法【スマホ】 パスワードの設定方法 リカバリーフレーズの保存方法 MetaMask(メタマスク )にアカウントをインポートする方法 秘密鍵をエクスポートする方法 アカウントをインポートする方法 MetaMask(メタマスク)に入金する方法 MetaMask(メタマスク)にトークンを追加する方法 検索からERCトークンを追加する方法 手動でトークンを追加する方法 MetaMask(メタマスク)から送金する方法 MetaMask(メタマスク)のアカウントを復元する方法 まとめ MetaMask(メタマスク)とは?何ができる? MetaMaskは、Webブラウザの拡張機能やスマホアプリとして利用できる暗号資産専用のソフトウェアウォレットです。イーサリアム(ETH)や、イーサリアムをベースに発行されたERC-20トークンを保管することができます。 暗号資産のウォレットには、オンラインウォレットやデスクトップウォレットなど、保管形態の異なるウォレットが5種類あります。このうちMetaMaskには、パソコンにウォレットをインストールして利用するデスクトップウォレットと、スマホなどにアプリをインストールして利用するモバイルウォレットの2つのタイプがあります。 また、MetaMaskではイーサリアムのブロックチェーンを基盤として開発されたDApps(分散型アプリケーション)や、ブロックチェーンゲームなどと連携させることも可能です。DAppsの利用料金やブロックチェーンゲームのアイテム購入代金などは、MetaMaskを通じて決済することができます。 仮想通貨のウォレットとは?特徴や種類は? Coincheck スマホアプリとPCで利用可能 MetaMaskは、スマホアプリとPCで利用することができます。PCで利用する場合は、Webブラウザの拡張機能として利用します。 MetaMaskに対応しているブラウザは、以下の5つです(2022年10月時点)。 Google Chrome Firefox Brave Edge Opera 参照:https://metamask.io/download/ MetaMaskの安全性/セキュリティ MetaMaskは、資産にアクセスするための秘密鍵を紙にメモするなどしてオフラインで保存することができます。そのため、IDやパスワードをサーバー上で管理する一部のWebウォレットと比べて、ハッキングなどのリスクを抑えやすいというメリットがあります。 また、秘密鍵やアカウント情報をユーザー自身が管理するので、不正や情報漏洩など運営サイドの不祥事による資産の損失を防ぐことも可能です。 イーサリアムやERCトークン、BSC 、Avalanche、Polygonをまとめて管理できる MetaMaskはイーサリアム(ETH)とイーサリアムベースである、ERC-20,やERC-721などすべてのERCトークンに対応しています。 複数のウォレットアドレスを同時に管理することができるため、管理の手間を省くことができます。 NFTマーケットプレイスやDefiなど多くのDAppsに接続可能 MetaMaskはNFTプラットフォームや[Defi]((https://coincheck.com/ja/article/451)といった、幅広い種類のDApps(主にイーサリアムベースで設計された多くのブロックチェーンアプリケーション)に接続・利用することができます。 MetaMaskが利用できるDeFi(分散金融)プロトコルやアプリケーションは17,000を超えているため、DAppsを快適に利用するための必要不可欠なウォレットであると言えるでしょう。 また、BNB Smart Chain(BSC)やAvalanche、Polygonなどのイーサリアム以外のネットワークにも接続することができるため、BSC上のDApps、DeFiなども利用することができます。 ガス代を任意で設定できる イーサリアムやERCトークンを送金したり、スマートコントラクトを利用したりする場合にはガス代と呼ばれる手数料が必要になります。 ガス代はイーサリアムネットワークの混雑状況により価格が変動します。イーサリアムネットワークは時間あたりに処理できる取引の件数が決まっており、高いガス代をはらったユーザーから先に処理を行う仕組みであるため、混雑時に早く取引を承認させようとすると手数料が高くなってしまうのです。 しかし、すべての取引が早い承認を必要とするわけではありません。たとえば、換金などを目的としないウォレット間の送金などでは、為替リスクなどが存在せず、また他のユーザーとの承認争いになる必然性がないため、すぐに取引が反映されなくても良いのです。 そのため、手数料を節約したい場合などに、自分でガス代を設定できることがメリットとなります。 また、反対に高騰・下落中やインシデント発生時など、すぐにトークンを移動・スワップしたい場合や、とにかくNFTを早く購入したい場合などは、ガス代を多く支払いすぐに取引を承認させられるといったメリットがあります。 トークンをスワップできる MetaMaskではトークンをスワップすることができます。利用したいDAppsなどのサービスで使われるネイティブトークンが欲しい場合などに活用が期待できます。 NFTを管理できる NFTはイーサリアムベースで発行されることが多いため、MetaMaskはNFTの管理にも使うことができます。単純なトークンとしての扱いではなく、NFTアートやNFTアイテムなどはその見た目も表示できます。 様々なNFTプラットフォームは、そこで売買するためにNFTを入庫・出庫することができます。入出庫先にMetaMaskが利用できるため、自分でNFTを保管しておくことが可能なのです。 NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介 Coincheck PayPalを経由したイーサリアムの購入・送金 引用:ConsenSys 2022年12月14日、MetaMaskの開発・運営元であるConsenSysは、デジタル決済大手のPayPalと提携したことを発表しました。これにより、今後MetaMaskのユーザーがアプリ上からPayPalのアカウントを通じてイーサリアムを購入したり、PayPalのデジタルウォレットにあるイーサリアムをMetaMaskに送金したりすることができるようになる予定です。 この新しい機能は、まず米国内の一部のPayPalユーザーにのみ提供され、その後数週間をかけて対象となる米国内のすべての顧客に展開される予定です。なお、日本を含む他の国でのサービス展開は、現時点では発表されていません。 参照:ConsenSys「ConsenSys Teams with PayPal For A New Way To Buy Crypto in MetaMask」 インストールと初期設定方法【PC】 MetaMaskを利用するには、PCの場合はWebブラウザの拡張機能を、スマホの場合はアプリをインストールする必要があります。ここでは、PCを使ってGoogle Chromeの拡張機能としてインストールする方法をご紹介します。 Chromeの拡張機能としてMetaMaskをインストールするには、まずChromeウェブストアにアクセスし、画面右上の「Chromeに追加」をクリックします。 すると下の画像のようなポップアップが表示されるので、「拡張機能を追加」をクリックしてください。以上でMetaMaskのインストールは完了です。 パスワードの設定とログイン方法 インストールが終了したら、次はログインする際に必要となるパスワードの設定を行います。まずは、Chromeの拡張機能としてインストールされたMetaMaskのアイコンをクリックしてください。 すると以下のような画面が表示されるので、「開始」をクリックしてください。 初めてMetaMaskを利用する場合は、「ウォレットの作成」をクリックしてください。 画面下部の「プライバシーポリシーはここにあります」をクリックすると、個人情報の取り扱いに関する指針が記載されたページが表示されます。確認して問題がなければ、「同意します」をクリックしてください。 画面が切り替わったら、新規パスワード(最低8文字)を入力します。このパスワードは次回以降ログインする際に必要になるので、忘れないようにメモをとるなどして保存してください。 パスワードを入力したら、「利用規約に同意します」にチェックを入れてから「作成」をクリックします。以上でパスワードの設定は完了です。 リカバリーフレーズの保存方法 続いて、アカウントを復元させる際に必要になる「リカバリーフレーズ」の保存方法をご紹介します。 まず、動画でリカバリーフレーズについての説明を受けます。動画を見終わったら、「次へ」をクリックしてください。 下の画像の鍵マークの箇所をクリックすると、12個の英単語が表示されます。この12個の単語がアカウントのリカバリーフレーズになります。 リカバリーフレーズは、誤ってMetaMaskの拡張機能を削除してしまった場合や、MetaMaskがインストールされているPCが故障してしまった場合などに、アカウントを復元させるのに必要となります。非常に重要なものなので、スクリーンショットを撮ったものを印刷するなどして大切に保管するようにしてください。 リカバリーフレーズの保存が完了したら、「次へ」をクリックします。 先ほど保存したパスフレーズを、順番にクリックして並べていきます。並べ終わったら、「確認」をクリックしてください。 画面が切り替わったら、「すべて完了」をクリックしてください。以上でMetaMaskの初期設定は終了です。 インストールと初期設定方法【スマホ】 続いて、スマートフォンにMetaMaskのアプリ(iOS)をインストールする方法をご紹介します。 最初に、App StoreでMetaMaskのアプリをインストールします。 下の画像の「入手」をタップしてください。 Apple IDのパスワードを入力して、「サインイン」をタップします。以上でアプリのインストールは完了です。 パスワードの設定方法 続いて、ログインする際に必要となるパスワードの設定方法についてご紹介します。 MetaMaskのアプリを開くと下のような画面が表示されるので、「開始」をタップしてください。 「新しいウォレットの作成」をタップします。 プライバシーポリシーを確認し、問題がなければ「同意します」をタップします。 希望のパスワードを入力した後、「MetaMaskではこのパスワードを復元できないことを理解しています」にチェックを入れます。 その後、「パスワードの作成」をタップします。以上でパスワードの設定は完了です。 リカバリーフレーズの保存方法 続いて、アカウントを復元させる際に必要になる「リカバリーフレーズ」の保存方法をご紹介します。 最初に、リカバリーフレーズの解説動画を確認します。動画を見終わったら、「開始」をクリックしてください。 下の画像の「表示」をクリックすると、12個の英単語が表示されます。この12個の単語が、アカウントのリカバリーフレーズになります。 リカバリーフレーズは、MetaMaskがインストールされているスマートフォンが故障してしまった際、アカウントを復元させるのに必要となります。非常に重要なものなので、スクリーンショットを撮ったものを印刷するなどして大切に保管するようにしてください。 リカバリーフレーズの保存が完了したら、「続行」をタップします。 先ほど保存したパスフレーズを、順番にクリックして並べていきます。並べ終わったら、「バックアップの完了」をタップしてください。 リカバリフレーズの並べ替えに成功すると、下のような画面が表示されるので「完了」をタップしてください。以上でリカバリフレーズの保存は終了です。 MetaMask(メタマスク )にアカウントをインポートする方法 MetaMaskには、先ほどご紹介したアカウントを復元させるための「リカバリーフレーズ」とは別に、秘密鍵(プライベートキー)というものが割り振られています。両者は混同されがちですが、それぞれ目的が異なるので違いをしっかり覚えておきましょう。 リカバリーフレーズ…アカウントを復元させるのに必要秘密鍵…MetaMaskにアカウントをインポートするのに必要 MetaMaskは、1つのウォレット内に複数のアカウントをインポートすることができます。つまり、MetaMaskではアカウント1、アカウント2、アカウント3…というように、1つのソフトウェア内で複数のアカウントを使い分けることが可能なのです。 そして、MetaMaskに個別のアカウントをインポートする際に必要になるのが「秘密鍵」になります。 MetaMaskにアカウントをインポートする際の手順は、以下の通りです。 以下で詳しいやり方をご紹介します。 秘密鍵をエクスポートする方法 アカウントの秘密鍵をエクスポートするには、まずメイン画面の「︙」マークをクリックし(画像①)、「アカウント詳細」を選択します。 以下のような画面が表示されるので、「秘密鍵のエクスポート」をクリックします。 アカウントを作成する際に設定したパスワードを入力して、「確認」を押します。 秘密鍵が表示されます。文字列をクリックするとコピーされるので、パスワード管理ソフトなどを使って大切に管理しましょう。 この秘密鍵を紛失してしまうと、ウォレットに保管していた通貨は取り出せなくなってしまうので注意が必要です。また、ハッキングなどが原因で悪意ある第三者に漏洩した場合も、ウォレットの中の通貨を盗まれてしまう危険があります。 どうしても紛失や盗難が不安だという方は、ウォレットの秘密鍵を記載したテキストファイルをプリントアウトするなどして、秘密鍵をオフラインで管理することをおすすめします。 アカウントをインポートする方法 次に、MetaMaskにアカウントをインポートする方法をご紹介します。 まず、画面右上のアイコンマークをクリックし(画像①)、「アカウントのインポート」をクリックします。 先ほどエクスポートした秘密鍵の文字列を空欄に貼り付けて、「インポート」をクリックします。以上でアカウントのインポートは完了です。 MetaMask(メタマスク)に入金する方法 続いて、MetaMaskに暗号資産を入金する方法について解説していきます。ここでは、例としてイーサリアム(ETH)の入金方法をご紹介します。 MetaMaskに入金するには、まずメイン画面上部に表示されているアカウント名の箇所をマウスオーバーします。そして、「クリップボードへコピー」という文言をクリックをしてください(画像①)。 すると、MetaMaskのウォレットアドレスがクリップボードにコピーされます。あとは、コピーしたアドレス宛に取引所などからイーサリアムを送金すれば、作業は完了です。 しばらくするとMetaMaskにイーサリアムが着金し、画像②のETHの数量が入金分だけ増加します。以上でMetaMaskへの入金は完了です。 MetaMask(メタマスク)にトークンを追加する方法 MetaMaskの初期設定では、メイン画面にはイーサリアムの残高しか表示されていません。イーサリアム以外のERC-20トークンを追加したい場合は、手動でトークンを追加する必要があります。 検索からERCトークンを追加する方法 ERCトークンを追加するには、まずメイン画面下部の「トークンを追加」をクリックします。 画面が切り替わったら、検索窓に追加したいトークンの名称を入力し(画像①)、検索結果に表示された中から目当てのトークンを選んで(画像②)、「次へ」をクリックします。 「トークンを追加」をクリックします。以上でERCトークンの追加は完了です。 メイン画面に戻ると、イーサリアム(ETH)の下に追加したトークンの残高が表示されています。 Coincheckの無料登録はこちら 手動でトークンを追加する方法 検索でトークンが見つからない場合は、「カスタムトークン」からトークンを追加する必要があります。「カスタムトークン」にタブを切り替えましょう。 一番上の入力欄に追加したいトークンのアドレスを入力します。 ほとんどの場合、アドレスを入力すると、トークンシンボルと小数点以下の桁数は自動で入力されます。 自動で入力されない場合には、etherscanなどを使ってトークンを探し、トークンのシンボルと小数点以下の桁数を参照しましょう。 それでもトークンの詳細が見つからない場合は、トークン発行体などのホームページやGitHubなどのドキュメントから探す必要があります。 すべて入力したら「カスタムトークンを追加」をクリックします。 最後に、「トークンをインポート」をクリックし、初期画面にトークンが反映されていれば完了です。 Coincheckの無料登録はこちら MetaMask(メタマスク)から送金する方法 続いて、MetaMaskから取引所などへ暗号資産を送金する方法について解説します。 まず、メイン画面から送金したい通貨を選んでクリックします。 画面が切り替わったら、「送金」をクリックしてください。 「送信先」に送金先のアドレスを入力してください。 送金したいアセット(通貨)と金額、Transaction Fee(取引手数料)を選んで「次へ」をクリックします。 送金内容に間違いがないようなら、「確認」をクリックします。以上で送金完了です。 MetaMask(メタマスク)のアカウントを復元する方法 MetaMaskをインストールしたPCが故障してしまい、新しいPCに買い換えた場合や、誤ってMetaMaskの拡張機能を削除してしまった場合は、MetaMaskのアカウントを復元する必要があります。 アカウントの復元には、前述した12個の英単語で構成された「リカバリーフレーズ」を使用します。まずはMetaMaskをインストールして、ログイン画面に移動します。そして、「シークレットリカバリーフレーズを使用してインポートする」をクリックしてください。 すると下のような画面が表示されるので、「ウォレット シークレット リカバリーフレーズ」と記載された欄にリカバリーフレーズを入力してください(画像①)。続いて、「新しいパスワード」と「パスワードの確認」の欄に新しいパスワードを入力してください(画像②)。 すべて入力したら、「復元」をクリックします。以上でアカウントの復元は完了です。 まとめ MetaMaskのインストール方法や入金・送金方法、アカウントの復元方法などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。 Metamaskは、イーサリアム系のトークンを保管するのに非常に便利なウォレットです。また、DApps(分散型アプリケーション)やブロックチェーンゲームなどと連携させることができる汎用性の高さも、魅力のひとつです。 ただし、アカウントのリカバリーフレーズやウォレットの秘密鍵を紛失してしまうと、MetaMaskで保管していた暗号資産は取り出せなくなってしまうので注意が必要です。リカバリーフレーズと秘密鍵は、紛失や漏洩に気を付けて大切に管理しましょう。 執筆柳田孝介 出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。

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